ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『見えぬけれどもあるんだよ』

2014-09-01 07:55:30 | 日記
朝、窓を開けましたら青空が広がっていました。
西の山並み辺りには雲のかたまりもあって、快晴ということではありませんが、
青い空が広がっていたのです。

久々と言えるほどの青い空に、思わず
「しばらくでした」
と声をかけました。
お日様の光も明るくなっていて、真夏のぎらぎらした激しさもなく、穏やかに
「朝ですよ」
と言ってくれました。

金子みすゞの詩が浮かんできました
    『星とたんぽぽ』
     青いお空のそこふかく、
     海の小石のそのように
     夜がくるまでしずんでる、
     昼のお星はめにみえぬ。
     見えぬけれどもあるんだよ、
     見えぬものでもあるんだよ。

     ちってすがれたたんぽぽの、
     かわらのすきに、だァまって、
     春のくるまでかくれてる、
     つよいその根はめにみえぬ。
     見えぬけれどもあるんだよ、
     見えぬものでもあるんだよ。

道端の 名もない花にしばし足をとめたり、
仰いだ空の澄んだ静けさに気づかされたり、
普段は通り過ぎてしまう「なにか」に心が留まるのは、多分、名もない草や、空が
呼んでくれたのでしょう。
「ほら、ちょっと立ち止まってみて………」と。

花や空は、そこにあっても、見ようとしなければ見えません。
心もです。
心は、とてもやっかい者ですから、
気づいていても気づかぬふりをして封じ込めたりしてしまいます。

旧約聖書『エレミヤ書』17章9節には、次の様に記されています。
《心はよろずの物よりも偽るもので、はなはだしく悪に染まっている。
だれがこれを、よく知ることができようか。》
                      (日本聖書協会1955改訳)

花も空も、心も
『見えぬけれどもあるんだよ』
『見えぬものでもあるんだよ』

いい朝です。
                                  〈ゴマメのばーば〉
コメント
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