ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

目線は「一政治家」の目線で。

2014-09-14 06:23:35 | 日記
よく耳にする言葉です。
特に女性政治家が口に致します。
『女性の立場に立って』
『母親の視点で』

小渕優子経済産業大臣は、原発再稼働について、
〈母親として、どう理解すればいいのか、不安だとか心配だというのが先立ってしまうのは
当然のことだ〉
と述べました。

有村治子消費者行政担当相は、『食の安全』に関して、
〈食の安全に強い関心がある。………母親の視点と国民を守る政治家の視点で行動したい〉
(福島民報9・12 閣僚に聞く より)
と話しました。

『女性の立場に立って』『母親の視点で』政治を考えて施策を打ち出して行く。
間違いではありません。
でも、女性政治家が頻繁に口に出されますと、ちょっと私は引いてしまいたくなるのです。
女性政治家は女性代表として政界に登場したわけではありません。
支持母体には、女性団体もあるでしょうが、政治家としては、性別にかかわらず、一政治家
であり、産業大臣であり、行政担当相であるわけです。

男性政治家の場合、「父親目線」とか「男性の立場」とかを口にする政治家はあまり見かけません。

女性政治家は、「女流政治家」とでも呼ぶべきなのでしょうか。
安倍首相を取り囲むように女性閣僚が写真に収まっている姿も
〈なんだかなぁ〉
って感じがします。

たとえば、女性の首相が誕生したとして、その周りに男性閣僚が、にこやかに写っていたと
すれば、こちらも、
〈なんだかなぁ〉となるでしょう。

〔女性の活用〕という言葉も私は嫌いです。
〔男性の活用〕とは、言いません。
〔適材適所〕あたりの表現になるのでしょうか。

「母親の立場」といっても、母親は、すべて同じ考えを持って生きているわけではありません。
NHKテレビドラマ「花子とアン」に登場する『愛国婦人会・国防婦人会』。
他家に踏み込み、敵性語(英語)の本を容赦なく摘発したりしました。
その是非、好き嫌いは別としても、国策たる愛国精神による子育てこそが、正義と考えて
いたからなのでしょう。

世界には、まだまだ女性の人権が認められていない国や、地域があることは承知しています。
でも私は、安易に「女性の視点」とか「母親の立場」を連発する政治家が好きにはなれません。
性別にかかわらず好感が持てません。
どこかに「媚び」の臭気を感じるからです。
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする