ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

車庫入れ。

2014-09-16 06:32:29 | 日記
孫がやってきました。
時々来ます。

ついでにということで、自分の愛車を洗っていきました。
まあ念入りな洗車。
見ている私は、
「頭の中も、しっかり洗って、モノが入るようにしとけば」
と、揶揄をこめた言葉をかけて、小バカにします。
でも、まったくの無頓着。
「はーい」などと返事が返ってくるだけ。

生まれて、六カ月頃だったでしょうか、夜泣きをしました。
私と夫が、夜中に孫をクルマに載せ、夜更けの町を走りめぐったのです。
トータルにすれば、かなりの走行距離になるでしょう。
クルマに載せて走ると泣きやむからです。

晩方になって、洗車終了。
庭の前の道路に止めておいた夫のクルマを車庫に入れて、帰って行きました。
夫の車庫入れは、クルマを小刻みに数回動かしたり止めたりして、車庫内に納めます。
孫の納め方を観察していましたら、その動きに まったく過不足がありません。
すーと、前に出て、すーとバック。
ぴたり、と止める。
若さなのでしょう。
実に無駄のない動きで、美しさを感じました。

あの「夜泣き奴(め)」が、若者になってくれていたのです。
少々ジーンときました。

夫は、先だって量販店に行った際、車止めにぶっつけたとかで、バンパーの辺りを凹ませました。
今まで事故など起こしたことが無かったので本人もショックのもよう。
「まあ、人身事故で 人さまに迷惑をかけたわけではないから、小難で済んで良かった」
と、言っておきました。

でも、私の本音を言えば、
「やっぱり、歳(とし)のせいだ」
「クルマの運転も、あと数年後で止めさせなければ………」と、
口に出さないだけ。
それに思わぬ出費の不快さもあったのです。
出せなかった言葉は、いつか暴発するキケンも秘めて不穏です。

孫の鮮やかな「車庫入れ」を見て、
「あぁ、夫の運転技術を含めた「能力」が、孫の若さに移行したのだ」
と、実感した「車庫入れ」のシーンでした。
さびしいような、ありがたいような。

夫への、
「ったく、気をつけないから」
という批難は、ふっと夕空の中に消え去って行ったみたいです。

「車庫入れ」
敬老の日、孫のプレゼントでした。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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