ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

やっぱり「稼働」はダメ。

2014-09-13 07:51:09 | 日記
『求めてきたレベルの安全性が確保されることが確認された。………リスクがゼロとは申し上げていない』。
原子力規制委員会・田中俊一委員長発言。

『安全性が確保されることが確認された。………エネルギー基本計画に基づき、再稼働を進める』。
明言したのは、菅官房長官。

『さらなる安全性、信頼性向上に努める』。
川内原発1.2号機について、新規制基準に適合したとの、審査書を受け取った九州電力
・中村明 上席執行委員の言葉。

『求めてきたレベルの安全性が確保されることが確認された』
この発言内容から、原発再稼働の安全性が確保されたわけではないのに、『再稼働OK』が
一人歩きしてしまいそうです。

大雨が降ったり、竜巻・雹など、このところ自然現象が今までに経験しない程ハードになって
きました。
「経験しない」という評定も、人間が「記録」を取り始めてからのことに過ぎず、地球の誕生・
生命の発生からすれば、極々短い期間の知識による判定に過ぎません。
こんなことは、誰でも分かっているはずです。

だから、「想定外」は必ず起きると考えるのが自然ではないでしょうか。
川内原発に限らず、再稼働を進める地域住民の避難経路・避難者の受け入れ先などを、地方に
任せてしまうやり方での再稼働は、大きな悔恨を招きかねないでしょう。

原発事故を経験した福島県民の一人として、「原発事故の実態を、よく見極めて下さい」
と、申し上げたいのです。
〇事故発生時の混乱
〇事故現場の実態
〇避難者の現在の姿
〇避難地域以外での放射線被害にかかる人心の分断
等々を。

『吉田調書』が公開されました。
「放射性物質が全部出て まき散らしてしまう。我々のイメージは東日本壊滅」というほどの
危機感のなか、吉田所長は良くやった、というのが私の実感です。

地面は、幾度も繰り返し揺れ動き、原子炉は制御されず、放射性物質の拡散が予想される危険で
不安な非常時です。
後出しで考えれば不適切な判断であったとしても、あの人が悪い、あの時の対応が………と個々の
責任ばかりを問うてみても不毛な話しです。

要は、『吉田調書』に限らず、事故に関する様々な証言等を、全体的に検証して、
これからの原発政策に繋げていくことこそが、大切なのだと思います。
事故発生時に何が起こり、どう処理したのか、処理できなかったのか、具体的な検証こそが
求められるべきです。
「悪者探し」だけでは、これからの解決策や予防策には繋がりませんから。

大きな、想定外の事象が起これば、パニックが起こる事は必定です。
だから、使用済み核燃料の処理等を含め、使いこなせない原子力発電は、稼働さてはいけないのだと、
私は強く再認しました。
                                  〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする