NHKテレビ小説「花子とアン」。
女性作家の宇田川先生は、従軍作家として戦地におもむく事になりました。
連子さまの夫・宮本龍一は、仲間と大陸へ渡るという計画(和平工作)の一件で、
憲兵に連行されてしまいます。
連子の一家は、突然おこった龍一の連行・家宅捜索に、ただ仰天するばかり。
憲兵の一人である花子の兄・吉太郎の帽子の下の目つきが、何とも暗く怖く感じられました。
「こんな戦争はさっさと止めさせるべきなのだ」
と言って連行されて行く龍一へ、
『非国民』
『売国奴』
と、近隣の人たちからの罵声が飛び交います。
これは、かって見た光景です。
怖くなりました。
あの時代、国民は挙国体制に加担させられ、また加担したのです。
宇田川先生が、従軍作家として戦地におもむく報告会の席で、軍歌「婦人従軍歌」が
流されていました。
♪ 火筒(ほづつ)の響き遠ざかる
跡には虫も声たてず
吹きたつ風はなまぐさく
くれない染めし草の色 ♪
『くれない染めし草の色』
この部分の歌詞を聞いただけで、私は70年近く前にタイムスリップしてしまったのです。
愛国少女だった私は、この歌をよく口ずさんでおりました。
早く大人になって、従軍看護婦になってみたいと思っていたからです。
教育とは、大切ではありますが、また恐ろしいものです。
70年経った今、軍歌のワンフレーズを聞いただけで、歌詞のすべて、感情までがよみがえって
来てしまうのですから。
でも、今の私は、
『非国民』
『売国奴』
というような言葉で、国策に異を唱える人たちを排斥するような時代・世の中にさせては
いけないと思っています。
それが、70数年生きてきた私の、心の履歴書です。
PS
安倍首相は、「女性の活躍推進」を掲げています。
女性・男性を問わず、社会は その能力が生かされるべきでしょう。
ただ、大臣であれ、企業の役職者であれ、選ばれた女性が、かっての「愛国婦人」のように
だけはなって欲しくありません。
間違っても、
「今は非常時です。国策を重んじましょう」などと言わないで欲しいのです。
〈ゴマメのばーば〉
女性作家の宇田川先生は、従軍作家として戦地におもむく事になりました。
連子さまの夫・宮本龍一は、仲間と大陸へ渡るという計画(和平工作)の一件で、
憲兵に連行されてしまいます。
連子の一家は、突然おこった龍一の連行・家宅捜索に、ただ仰天するばかり。
憲兵の一人である花子の兄・吉太郎の帽子の下の目つきが、何とも暗く怖く感じられました。
「こんな戦争はさっさと止めさせるべきなのだ」
と言って連行されて行く龍一へ、
『非国民』
『売国奴』
と、近隣の人たちからの罵声が飛び交います。
これは、かって見た光景です。
怖くなりました。
あの時代、国民は挙国体制に加担させられ、また加担したのです。
宇田川先生が、従軍作家として戦地におもむく報告会の席で、軍歌「婦人従軍歌」が
流されていました。
♪ 火筒(ほづつ)の響き遠ざかる
跡には虫も声たてず
吹きたつ風はなまぐさく
くれない染めし草の色 ♪
『くれない染めし草の色』
この部分の歌詞を聞いただけで、私は70年近く前にタイムスリップしてしまったのです。
愛国少女だった私は、この歌をよく口ずさんでおりました。
早く大人になって、従軍看護婦になってみたいと思っていたからです。
教育とは、大切ではありますが、また恐ろしいものです。
70年経った今、軍歌のワンフレーズを聞いただけで、歌詞のすべて、感情までがよみがえって
来てしまうのですから。
でも、今の私は、
『非国民』
『売国奴』
というような言葉で、国策に異を唱える人たちを排斥するような時代・世の中にさせては
いけないと思っています。
それが、70数年生きてきた私の、心の履歴書です。
PS
安倍首相は、「女性の活躍推進」を掲げています。
女性・男性を問わず、社会は その能力が生かされるべきでしょう。
ただ、大臣であれ、企業の役職者であれ、選ばれた女性が、かっての「愛国婦人」のように
だけはなって欲しくありません。
間違っても、
「今は非常時です。国策を重んじましょう」などと言わないで欲しいのです。
〈ゴマメのばーば〉