ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『小さい ひつじ』になって。

2014-09-15 07:51:35 | 日記
昨日は日曜なので、教会へ行きました。
礼拝の後、「敬老の日」の お祝ということで、牧師先生から祝福のお祈りをいただき、
お祝いの お菓子を頂きました。

帰りに、時々立ち寄る小さな喫茶店で昼の軽食。
隣席には、高齢者の婦人が三人で食事をとっていました。
聞くともなしに耳に入って来る会話。
『この頃さぁ、名前、特に人の名前が ちょっと 出てこないのよ』
『そうそう、固有名詞がだめ、旅行先の地名なんか すっと出てこない。美味しかった食べもの
とかは良く覚えているのにさぁ、肝心の名前がね』
一番年配らしい方が、
『みんなさぁ、〈ちょっと〉出てこないんでしょう。私なんか〈いつでも ちょっとよ〉』
と、言ったのです。

あぁ、言い得ている、私と同じだと思ったら、何だか笑いが込み上げてきてしまいました。
気の合う友人と一緒に買い物をして、おしゃべりと、食事(350円のトーストセット)で、
結構楽しいひと時を過ごしていたようです。

総務省の発表によれば、人口の4人に1人が高齢者、8人に1人が75歳以上となるそうです。
傍らで会話を聞いていた私も含めて、それなりの健康と時間が与えられているわけですから、
感謝すべきなのでしょう。
多少の、いや〈いつでも ちょっと〉の、もの忘れや、「あれ、それ」等の代名詞を使うことが
多くなったとしても。

いつもは、原発再稼働の動きに もの言いをしたり、
「ったく、安倍首相は………」
などと、つぶやいていることが多いのですが、昨日は、穏やかな時間を過ごしました。
礼拝で歌った讃美歌をうたいながら日暮れ前に家に戻りました。

  【讃美歌21 200番『小さい羊が』】
   1 小さいひつじが いえをはなれ、
     ある日とおくへ あそびにいき、
     花さく野はらの おもしろさに、
     かえるみちさえ わすれました。

   2 けれどもやがて よるになると、
     あたりはくらく さびしくなり、
     うちがこいしく ひつじはいま、
     声もかなしく ないています。

   3 なさけのふかい ひつじかいは、
     このこひつじの あとをたずね、
     とおくのやまやま たにそこまで、
     まいごのひつじを さがしました。

   4 とうとうやさしい ひつじかいは
     まいごのひつじを みつけなした。
     だかれてかえる このひつじは、
     よろこばしさに おどりました。

古くから子どもの讃美歌として歌われてきた「聖書の歌」です。
1928年の「日曜学校讃美歌」に収められています。
堀内敬三(1897~1983)訳。

私は、『小さい ひつじ』になって帰ってきました。
いい「敬老の日」でした。
                                  〈ゴマメのばーば〉
コメント
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