in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

国内避難民

2009年02月22日 | Weblog
国内避難民キャンプで、仮設住宅やトイレなどの建設事業を支援するためにVavuniyaへやってきた。ここ2週間ほどで、学校などの敷地10数箇所に、急遽キャンプが設営されたが、数千人/日という単位で人々が送られてくるので、計画も何もあったものではなく、環境はよくない。現在、3万2千人の避難民が収容キャンプで生活している。

反政府軍関係者が潜んでいると考えられている彼ら避難民に自由は全く無く、外出もできず、既存建物のぎゅうぎゅう詰めで、刑務所以下の扱いを受けているといっても過言ではない。戦禍を命からがら逃げてきたのに、政府からのこの扱いはたまらない。彼らの多くがMullutiveの海岸沿いから船でTrincomaleeに逃げてきたところを、政府軍に保護(?)され、バスで輸送されてきた。食べ物も十分に無く、することもなく、希望のないうつろな目をした人々があふれていて、胸が痛んだ。

彼らの無事を聞いて、他地域から駆けつけてきた家族はキャンプの中に入れず、金網ごしに見つめ合っているだけ(写真)。うちの機関のスタッフや車は、支援するために敷地内は出入り自由なので(写真等は禁止)、そうした家族を乗せて中に入れてあげたい、そんな衝動にかられた。不可能なことだが。

政府側は、数ヶ月間で避難民をチェックして、他の場所に移すと言っているが、そんな政府の計画が見えない段取りがうまくいくわけもなく、人々はこれから劣悪な環境で暮らしていくのだろう。

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