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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

学校事業現地説明会2

2008年03月18日 | 学校建設
説明会が終わるのを見計らったように、給仕たちがジュースと軽食を突然持ってやってきた(写真)。最寄りの食堂に行くのでさえ、車で1時間以上かかるこの場所に、その制服で現れるだけでもびっくりした。うちのSecurity OfficerのA氏に敬意を表したT少佐の計らいとのこと。それにしてもたまげた。

学校事業現地説明会

2008年03月18日 | 学校建設
例の学校事業の入札に関連して、現地での説明会を開催する。Colomboから車で約10時間、遠い。直行便なら東京まで到着できる。

業者の気になるところは、現場のSecurityなので、このVakarai地区を担当するT少佐(Major:写真右)に説明を依頼する。現場で作業するスタッフ全員(日雇い労働者も含)の氏名とID番号、車の登録番号を事前に届け出ること、Checkpointでの対応の仕方、建築資材の運搬方法など詳細を聞く。

かつて反政府軍が支配していたこの地区の環境は非常に微妙である。反政府軍のメンバーがまぎれてこないか、建築資材が反政府側に流れていかないかを調べるために、きちんとした手続きを踏まなければ、許可申請だけで1ヶ月などあっというまに過ぎてしまう。現場に、地雷がある可能性がないことが保障されて安心する。

今回の出張には、Security OfficerのA氏(写真中央)も同行して頂く。Colombo事務所では、うだつの上らない天下りおじさんと勝手に印象付けられていたが、現場での彼の動きは、水を得た魚のようで、軍のトップクラスにも友達のように(実際、昔の同僚=友達なのだが)話し、事を進めてくれた。感謝する。同行中の私の行動も見ていないようで観察されていたらしく、出張の終わり際に「礼儀正しい君のためなら、喜んで力になってやる」とのコメントを頂く。どこで何がどう吉となるかわからない。

8社が現地説明会に参加し、どうやら入札自体はなりたちそうな様子で安心する。


確認申請

2008年02月26日 | 学校建設
確認申請というほど大そうなことではないが、教育省に提出する建設予定の学校の図面、積算、建築仕様書が完成した(写真)。デザインは、オリジナルをそのまま使うことにしたので、そんなに変更はないもののColombo事務所の技術職員総出で2ヶ月ほどかかった。戸惑うことが多かった分、学ぶことも多かった。早く許可が下りますように。

Batticaloa出張

2008年01月12日 | 学校建設
片道9時間近くかけて、Batticaloaまで1/10-12と出張する。前後2日間は移動に追われ、実質1日の事前調査。16日以降は何が起こるかわからないので、強引に出かける。

調査の目的は、昨年の内戦悪化で中止された小学校建設を某支援政府から引き継ぐために、その進行状況を記録するというもの。建設規模は、30以上の教室に体育館と、こちらの金額でも億を超える大規模なもの。柱用のさびた鉄筋に鳥が止まっていた(写真)。


小学校建設事業始まる

2007年12月07日 | 学校建設
Batticaloaでの小学校建設事業が始まる。といっても一からではなく、他団体が建設途中で中止したものを引き継ぐ形となる。学校と聞いて、5、6教室の小規模なものを想像していると、26教室に、実験室や体育館など、建設費が一億円を超える大規模なもので仰天する(詳細は入札の関係でここでは省略)。

一応の図面は揃っているがデータがなく、積算をハードコピーした図面で作業するという、気の遠くなりそうな仕事がのしかかる。つてのつてで、次の仕事がはじまるまでに手の空いている積算専門の技術士に来て手伝ってもらう。図面も起こす必要があり、CADオペレーターを数人採用中。設計事務所を立ち上げているような気分である。

この工事は、東部Batticaloaでの紛争勃発と建材の相次ぐ盗難で工事が中止された。基礎工事の途中で終わっているので(写真)、現場としてはほぼ最初からのスタートととなる。