朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

日吉大社

2015-06-04 | 国内各地の風物
滋賀県大津市坂本にある日吉大社に参詣しました。京の都の表鬼門(北東)を守る神社です。

神仏習合の事例が、こんな鳥居の形で残るといわれています。



通常の鳥居の上に、さらに三角形の木が重ねてあります。山王鳥居だそうです、

初めて見ました。珍しい。

ここでは猿が、「神猿(まさる)」とよばれ魔除けの象徴となっています。

西本宮楼門の四隅には、可愛い神猿が彫り込まれています。



中世時代に比叡山の僧兵達(山法師)が日吉神社の神輿を京都にかつぎ出して、たびたび朝廷や幕府にさまざまな要求を突きつけました。神仏混交の時代で、日吉神社は比叡山延暦寺の「神宮寺」であり、延暦寺と同じく大きな権力をもっていたエピソードです。

白河法皇は「加茂川の水、双六の賽、山法師。これぞ朕が心にままならぬもの」といったとか。



この日の目標は、社の後背にある小高い奥宮に登山することでした。

このところ運動不足だったので、片道30分とされる山に挑戦しました。



東本宮の脇にあるこの石段が参道の入り口になります。



道幅は広いのですが、予想外に急坂が続きます。この写真ではその傾斜の感じが上手くでていませんが。



ふうふう言いながらもどうやら最後の石段に辿り着きました。



木々の間から、奥宮の「三宮」と「牛尾宮」の社が見えました。



「金大巌」(こがねのおおいわ)、10メートルほどの大岩です。大山咋神が東本宮に祀られる以前に宿っていたとされる岩で、日吉大社の始まりの場所です。



眼下には琵琶湖が見え、対岸の三上山も遠望できました。

湖畔の町中を左右に横切る白い直線は、JR湖西線と、国道161号線の高架道路です。
JR湖西線は、六甲おろし」ならぬ、「比良おろし」(比良山地から琵琶湖岸に吹き降ろす強風)でしばしば遅延したり運休します。

特に春先に吹くものは「比良八荒」といい、交通や農業などに被害を及ぼすことがあるようです。

コメント (2)
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