朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

上海万博

2010-09-26 | 外国の風物
万博に行くことは今回の旅行目的ではなかったのですが、この時期に開催していたので一応のぞいてみることにしました(9月18日(土))

結論からいうと、まったくわざわざ我々が見に行く価値の無いイベントでした。箱物を作って、自国民を啓蒙する。この機会に都市インフラを急速に整備する、そんな行事でした。やれやれ。


泊まっていたホテルは朝食がついていないので、近所のスターバックスでモーニングサービス(クロワッサンサンド、果物サラダ、コーヒーで30元(400円)、普通のメニュー価格はカフェラテのMで29元など)を食べてからゆっくりと出発です。スタバは地元の物価水準からすると、とても高いのに朝から結構お客が入っていました。



ほとんど事前に調べずに行きあたりばったり、地下鉄を乗り継いで巨大なメインの入場ゲートに到着。もう午前中のラッシュは過ぎていたので、入場券窓口とかゲートの検査は待ち行列なし。入場すると、さらに専用の地下鉄があります。5、6ヶ所入場ゲートがあるので場所によってアクセスは違いますが。

上の写真は、場内の地下鉄終点駅を出てすぐのオーストラリア館の行列。予想はしてましたが、有名なパビリオンはどこも2~4時間の行列とか。



これは中国館。この入場券は、開場時間午前9時に各入場ゲートで発行されるのでそれ以前に入場門に並んでいないと入手できないと、案内カウンターで聞きました。で、当然パス。



これはテーマ館の展示です。3つほどの万博「テーマ」(実は知らない)をもった展示を主催者がして、人気がないのか5分くらいの行列で入場できました。「人間と文化」「環境」「開発」みたいな展示ですが、ま、特に見るべきものはない。

このテーマ館全体は巨大な倉庫のような天井の高い平屋と二階建ての複合長方形で特に装飾のない建築です。万博終了後は、トレードショーの展示場に転用するのでしょう。

行列の長いパビリオンはパスして、適当に歩きました。ともかく会場が広大で日差しが強いし気温も32度くらいでへばりました。



太平洋諸島国の共同パビリオン。トンガとか、パプアニューギニアとか、仏領ポリネシアとか、あと聞いたことも無いような島々の国が独自の文化や産物を展示しています。といってもどこも似たり寄ったり。

そこで、気がついたのですが、多く入場者はパスポートらしき手帳に、各国のデスクで入国ビザのスタンプ(もどき)を押してもらっています。この手帳は万博の物品販売店で売っていました。このスタンプ収集のため、このパビリオンや、アフリカパビリオンは人気がありました。ですが、いずれも展示内容があま魅力がないので、観客の回転が速く、行列はできません。



これはアフリカ館。ほとんどの国で大統領の写真を正面に掲げていました。



金鉱石が展示されていました。こんな白っぽい石から金が採れるのです。アフリカにはダイヤモンドだけでなく天然資源が眠っているようです。




エストニア(バルト3国)では、琥珀が名産です。これは、はりねずみの置物。




ロシアは建物のデザインがよかった。ここも2時間くらいの列なので入場はパス。



安全な無料の水のみ場があります。冷たくないので、白湯をのんでいるような感じでした。



国連館は10分くらいの行列なので並んでみました。写真の展示が中心で、地域紛争の解決支援の事例が中心。なつかしいロゴのポスターをパチリ。



レストランも満員、スペイン館、ドイツ館などに併設されたレストランものぞいてみたのですが、混雑していて料金も高いのでやめ。結局は路上の移動売店で売っていたクロワッサン風コッペパン一袋とPETの水(ソフトドリンクはやたらと甘い)を買い、巨大な高架歩道の下の日陰にあるベンチで食べました。そのベンチにはくたびれた観客が沢山寝そべっていました。



河の対岸、遠くに見える平べったいUFOのような建物が日本政府パビリオン。と、思ったら、間違い。世博文化中心(屋内アリーナ)だそうです。

会場は河を挟んで両側に分かれています。フェリーで渡って、企業パビリオンの地区へ移動。

日本産業館がありたこ焼き屋の赤い大タコが熱烈歓迎。キッコーマンが舞台を作ってなにかイベントしていたようです。ここも2時間待ち。別に、TOTOのインテリジェント・トイレットなぞ興味はないので、お隣のシスコパビリオンへ。

「シスコ」とは、シリアル、コーンフレークスの会社ではなくて、インターネットのネットワークインフラ機器の米国トップメーカー。約40分並んで入場。



10年後(20年だったかな?)の未来の生活と仕事をICTの発展で描いた映像で展示していました。当然、主人公は上海在住の三世代家族。シンプルなSF的ストーリーでした。映像はきれいですが。



これは、中国政府の石油ガス開発公社のパビリオン外壁のイルミネーション。時々刻々そのデザインが変化します。

アフリカ、太平洋諸国以外のどこのパビリオンも、見たところに限れば巨大映像を駆使した展示が中心で金がかかっているなとは思いますが、派手なだけで「別に、それでなんなの」という感想でした。総歩数約2万歩。

コメント (7)
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