朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

バンコクのプロテスト

2010-05-22 | 外国の風物
現政権に対する抗議のためバンコク中心部を占拠していた赤シャツ団体が、とうとう強制排除され、死者まで発生しました。

 開発途上国に民主主義が定着し、政治が安定するために多くの国が経験する「レッスン」かもしれませんが、悲惨です。人間の命が簡単に失われていきます。




 4月17日の新聞記事にある地図を見ると、このあたりが占拠の中心でした。



 3月下旬に、歩道橋から撮影した写真です。左手が伊勢丹デパートやショッピングセンターが入っている巨大なビルです。

  昨日のテレビニュースの騒乱後の映像を見ると、このビルも放火され商店の物品が略奪された模様です。

 交差点の角には「エラワン寺院」があります。この地区にビルを建設する際、事業の安全を願って工事業者が建立しました。その願いどうり事業は無事故で完成しました。それ以来、信仰者が増えていつも花束、線香などを奉納する人たちが絶えません。



 なんと、舞踊も奉納することができます。いつも舞踊団の人たちが待機しているので、お布施を払うと、5分間くらいのダンスを披露してくれます。

 とてもいい考えです。舞踊団の仕事ができて収入を得て、伝統芸能を維持していくことができますから。観光客もおすそ分け、無料できれいなダンスを見ることができるので、観光名所にもなっています。



 赤い鳥かごには、野鳥の小鳥が入っています。

 お金を払うと、小鳥を放してくれます。生物あわれみ、仏教の功徳をほどこす習慣のようですが、見ている間にはお金を出したひとはいませんでした。..そもそも、野鳥を捕まえる不届き者がいるわけで、払うお金はその悪人に渡るわけなので。



 途上国で騒乱や内戦が起こると、簡単に多くの兵士、警官、一般人が死亡します。以前、パキスタンの地位ある役人と徴兵制のことを社交的な話題にしたことを思い出しました。

 南アジアの国では、「人口が多い、命が安い」。いくらでも兵士になりたい人はいる、兵士や警官になれば確率的に死者がでるのはしょうがない、それが仕事だと。

コメント
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