朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

学会2

2009-12-08 | 社会貢献(仕事)
国際的な大きな学会の開催のひとつの例として進行状況を少々紹介します。

 チュートリアル(教育活動)や各種委員会がまず初日に始まり、第2日目に公式な開会式がありました。その冒頭のセッションです。通例、基調講演(Keynote)と呼ばれます。

 

 論文発表者にとって学会の目的は、自分の論文発表が承認され論文集に掲載されることです。そのことが「研究業績」となるからです。発表論文に基づいた討論は当然重要ですが、画期的な大論文は極めて少ないのが現実だし、発表時点では価値がよくわからないことがほとんどです。

 キーノート講演のように、自分の(狭い)専門分野とは異なる総括セッションには参加する学会員は必ずしも多くありません。

 このセッションでは、講演者(パネラー)が10~20分程度の短い講演をした後、壇上に椅子を並べて一堂に会し討論を行いました。この形式を「パネルディスカッション」と言います。今回のパネラーは、アジア(韓国、台湾)の最大手情報通信企業のCEO(社長に相当)と米国の大手企業CEOでした。
 


一番左側がモデレータ、元はイギリス大手企業の技術担当役員でしたが、2年前に中国の新興企業で大手メーカーのCTOに就任したと紹介されました。

 このような議論をリードする役割の司会者を「モデレータ」と言います。
 この方は、適切な質問を投げかけてパネラの刺激的な発言を引き出し、聴衆をひきつける力にとても優れていました。さすがに、討論にたけた英国人です。



 あまりにも広い会場だったので、討論のフェーズになると、聴講者全員を起立させて、フロア右半分・前方の椅子に移動させました。ですから、壇上のパネラーとの距離感が一挙に縮まりました。

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次の話題は、公式昼食会で「アワードランチョン」。表彰式を含む昼食会です。

 慶応大学の青山先生も受賞されました(次の写真)。おめでとうございます。



 表彰セッションが終了して直ぐに、メインテーブルにお祝いに駆けつけました。

 実は上の写真の左端(会長)と右端(表彰委員長)の方も、私も個人的はよく知っている人でした。

 こちらから押しかけて、記憶を呼び戻してもらい握手してきました。むかしNY留学時代の研究者サークルの方と、1980年代に東京でこれと同等な会議を開催したとき、専門委員会で企画担当の日米双方のカウンターパートでした。
 やあやあ、といって、私も含めて4人で記念のスナップを撮影しました。



コメント
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