家の近くの高級食材店に中海のアカガイ(サルボウガイ)が並び始めて、2カ月近くになります。売れても売れなくてもMサイズは100グラム当たり150円で、Lサイズは220円で置いてあります。売れ行きは決して芳しく見えません。夕方、お店に行っても、売れ残りが目立ちます。他人事ながら、売れ残りの処分が気になっていました。
ある日、ふと惣菜売場を覘くと、アカガイの煮付けが置いてありました。前日の売れ残りは惣菜に加工して売っていたのです。食品店の知恵です。
「アカガイの炊いたの」は出雲地方では昔からのごちそうです。お酒の肴に最適です。値段も、加工賃がプラスされています。売れれば儲けが出ます。売れなければ廃棄処分です。儲けが出ません。
それにしてもPRが足りません。中海のアカガイはオオクニヌシの命を再生させた、起死回生の力を秘めた貝だと言うことのPRです。オオクニヌシ神話のキサガイ姫に登場願うべきです。真偽のほどが定かではない神話の中の話なので、「そう考えられる」程度の根拠でいいのです。