鮎釣人の日々(5/5)

　春だというのに、いつものお店の鮮魚コーナーに彩がありません。アジ、サバ、イワシが主体で、売り場が地味です。消費者が実際に求めるのは地味な魚であっても、売り場には色が求められます。癒されるからです。
　最近、高い魚が売れないと見えて、売り場には手頃な魚しか並びません。確かに、魚好きの世代は年金暮らしになり、節約志向に向かっています。高級魚は眺めるだけで、買いません。
　その上、健康志向にマッチしたイワシが豊漁です。進んで、安くて美味しいイワシを食べます。一体、高級魚は誰が食べているのでしょうか。