鮎釣人の日々

 退職後の人生をどう生きるか。鮎釣りを中心とした今後の生活設計模索の日々を綴ります。

鮎釣人の日々(2/22)

2012-02-22 08:30:00 | 日記
 彼岸を過ぎると、日野川に稚アユ遡上の確認に行きます。下流部の製紙工場近くの堰堤です。いつもは、桜の頃からゴールデンウィーク頃が遡上のピークになります。
 この堰堤には、日野川漁協によって天然遡上魚の一部を上流部に汲み上げ放流するための施設が設置され、稚アユの溜まり具合を見ながら適宜汲み上げが行われています。
 ここから汲み上げられる稚アユの数は天然遡上魚の一部です。大半は、適度な水量があることが条件になりますが、堰堤をジャンプしたり、魚道を遡上したりで、自力で行きつける場所まで溯っているものと思われます。
 天然遡上の多過ぎる年は、下流のアユはいつまでも大きくなりません。密度が高すぎるからです。数はいても友釣りで掛りません。コロガシで超小型のピンヘッドのものが数掛ります。
 友釣りを楽しむためには、適度な数量の遡上と放流が必要です。多過ぎても少な過ぎてもいけません。その点、天然遡上のない上流部の尾数管理は楽です。全てが放流によるものですから。
 漁協は天然遡上の多寡にかかわらず、人工的に種苗を生産・放流します。人工種苗の確保は計画的に出来るからです。どちらかと言うと、天然種苗は人工種苗への上乗せです。
 しかし、人工種苗は環境の変化に弱く、河川全域のアユに影響を及ぼす冷水病等、病気発生の原因になることがあります。
 その点、天然遡上魚は環境の変化に比較的強いのです。冷水病に対してもそうだと思われます。そのこともあって、天然遡上を増やす取り組みが重要なのです。
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