市場トレンドに逆らった取引。
例えば、ドル円相場が110円から115円、118円と上昇している中で、ドル売り円買い取引をしたり、120円から118円、115円と下落している中で、ドル買い円売り取引をする行為はまさに逆張り取引。
取引注文で指値という方法があるが、これらは紛れもなく逆張り取引である。決済取引に指値を使う場合は若干の意味が異なる場合があるかもしれないが、指値を指す心理的根拠は、もしかすると天底となるかもしれない水準でポジションを仕込んでみようとする場合が多いのではないだろうか。
充分研究した上で、なんだかの背景に同意してアクションをとるならば、まだシナリオもあるところだが、「何となく」「そろそろ」というのは止めたほうが良い気がする。反対用語は順張り取引。
利食いにしても、なるべく値幅が多ければ収益も増えるので、設定する水準の選定は悩ましいところだが、相場の天底をうまく捉えることは難しく、決済価格が決まっているのなら、例えば売り決済では相場が下がり始めて売るように心がければ、上昇時に時期尚早的に決済せずに済む可能性が広がる。
なぜなら、上下を繰り返す相場で天底は“点”を捉えなければならず、ある意味で神業的な確率となる。つまりその他全ての“動き”は上昇か下降ということが出来る。上昇という流れ(トレンド)で、どこでも良いから売ることを仮定したとき、そこが天井になることの可能性は少ないと言わざるを得ない。
ただ、そうは相場に張り付くことは出来ないので難しいからこそ、逆張りを覚悟で指値を入れるのだ、という覚悟は必要。早めにリグってしまった時や、あっという間にストップロスが発動してしまった時は、サッパリとあきらめて、気持ちを切り替えた方がベターかもしれない。
【外為ガイドブック か行】