外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

CTA(投資顧問筋)【CTA】

2006-03-07 11:39:00 |   -FX実用相場用語

正確には米国CFTC(商品先物取引委員会)管轄下の投資顧問で、Commodity Trading Advisorsの略。理解に間違いが無ければ、いわゆるファンド運営をするために必要な免許だが、顧客資金を直接預かることはできない。顧客資金を預かるためにはFCM(Futures Commission Merchant)のステイタスが必要。

最近になって一部ニュースソースで目にするようになったが、米国発で証拠金取引を使った短期モデル系ファンドの代名詞としてCTAと表現するようになったのではないだろうか。投機筋を表す代表的なものに“シカゴ筋”という言い方がある。ファンド筋の呼び名は時流によって変化するが、一昔前はヘッジファンド、少し前ならモデル系ファンド、などという呼び方が流行った。

彼らの殆ど全てはいわゆる実需を基本とした為替取引を市場に持ち込むのではなく、差益を狙って為替を取引している専門家集団である。差益が目的である場合は100%の資金が必要ではないマージン(証拠金)取引で資金効率が高い取引を行うケースが目立つようになってきた。

こぼれ話
ヘッジファンドと言えばLTCMやソロス氏率いたクウォンタムファンドが有名でした。破綻や解散の憂き目にあった巨大ファンドでしたが、巨額の資金をつぎ込めば相場を動かせ、利益を上げられる・・・というのは妄想であることが証明された形です。解散の理由に「大きくなり過ぎた・・・」という言葉があったことを記憶しています。

影響力を持ち始めると彼らの動きに対して市場は敏感になり、便乗組みが増える→売り切る前に価格が動く→売りコストが悪化→買い戻す→便乗組みが先に買い戻す→買いコストが悪化→収益性が落ちる・・・からだそうですが、市場では結構よくある話です。

一流の投機家はこんな状況でも、市場に打ち込んでくれたディーラーにもきちんと収益が出るような注文方法を採用していたそうです。ソロスはハンガリーの英雄ですが、片やミスを突いて拾ったも同然の巨額収益が正当化される日本では決して育たない文化なのかもしれないですね。【あと】

 



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