外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

損切り/損失確定(取引/注文)【STOP LOSS】

2006-03-20 15:28:37 |   -FX実用相場用語

評価損失を実現損失とするために決済する取引またはそれを目的とした注文。ストップロスという概念で認知されつつある取引手法だが、特殊な注文種類を指しているわけではなく、指値や逆指値、市場成行などどの注文で取引しても問題はない。

損切り取引を行おうという心理として
・現在の建玉では収益が望めそうにないので効率の悪い玉を損失覚悟で決済したい
・ある水準以上に損失が拡大する状況はつくりたくないので、もしもそうなってしまえば決済したい
という背景が想像できるがいかがだろうか。

投資をする際に、損をする可能性がある投資をリスク投資ということがあるが、リスク投資であるがこそ大前提にはリスクの限界は設定する必要があり、その限界が訪れない範囲で、金利を狙ったり、価格上昇を狙うのが基本である。

相場取引をする際に、損切りのイメージはお持ちだろうか?

確かに余りに建値の近くに損切りをイメージすればたちどころに該当してしまい、損失ばかりが確定してしまう可能性が高くなるが、良くある話のように
「紙になるまで保有して、紙となったらなったで損失リスクも限定できる!」
とばかり、一度買ったら何が何でも永遠に保有するというポリシーの投資家もかなり居られると感じる。

このように、資産分散的に為替取引を利用される前提であれば、最悪は外貨価値がなくなることを最大損失限度とすることは可能だ。しかし、そうする場合は実際の金額がなくなっても良い範囲で保有額を決定すべきだ。株式の現物取引と同じ概念だが、証拠金取引のような信用取引では実際に預託する証拠金は、実取引額より少ないのが通常となることから、ありえない金額を取引しないような注意が必要である。

一方で、この資金効率を上手に使うことで、実際の資金では取引できない額を取引でき、取引額に見合った差益や金利差益を狙うことも可能だ。ただし、この場合は明らかに「紙くずまで保有する」ことは不可能で、その前に必ず取引できなくなるのは当たり前のこと。「紙くずになるまで保有」したいのなら、それができる額を取引すべきだし、或いは先にリスク深度を設計した上で、その範囲の中で差益と金利差益を狙うという、しっかりしたリスク管理が必要であると思う。

換言すれば、1年の継続を希望する場合は取引額の20-30%の資金が必要になることもあり、一方でデイトレードなら取引額の5%もあれば24時間ももたないケースは非常に稀ではないか。勿論、損切りを行うのなら利食う観念も必要である。方法はいくつかあるが、概念がなければせっかくの収益も限定することが出来ず、結果的に損切りのリスクだけが付きまとうことになる。相場は永遠にトレンドを継続することはないのが現実だ。

【外為ハンドブック さ行-S】あと



バーナンキFRB議長

2006-03-20 10:58:58 |   -FX実用相場用語

フルネームは、ベン・バーナンキ(Ben Shalom Bernank)
1953年12月13日、ジョージア州オーガスタ生まれ。

グリーンスパン議長の後継者として、2006年2月から戦後生まれ初の第14代の連邦準備銀制度理事会(FRB)議長となる。1979年マサチューセッツ工科大学でPh.D.を取得。スタンフォード大学(1983-1985)、プリンストン大学(1985-2002)などで教鞭をとった。

その一方で、フィラデルフィア(1987-89)、ボストン(1989-90)、ニューヨーク(1994-96,1990-91)の各連邦準備銀行の客員研究員、連邦準備理事会(FRB)理事、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を歴任。

ひとくち話
暫くは前任のグリーンスパン路線を踏襲すると考えられているが、バーナンキ氏自身は強烈なインフレターゲット政策論者であり、交代以降なんだかのきっかけで、アメリカ国内にインフレターゲット導入論が盛り上がることが予想されている。
インフレターゲット説に関しては後日詳細にお伝えする機会があると思う。

話は全く異なるが、オーガスタといえばゴルフの「マスターズ」チャンピオンシップトーナメントが行われるコースがあることで有名だ。つつじの花が綺麗に咲くころに毎年行われるが、綺麗に整備されたグリーンと真っ白なバンカーが究極の人工美をつくる一方で、あるがままにという自然美で有名な大会は「ジ・オープン」とも呼ばれる、全英オープンゴルフトーナメントである。

一度は訪れてみたいものであるが、その前に腕を磨いておかないと、決して楽しい思い出とはならない程難コースであることは有名。

【外為ガイドブック は行-B】