もう少し踏み込むと、相場が上昇しそうな高金利通貨が見込まれたとき、金利の安い円通貨を借り入れ円売り高金利通貨買いをして維持することで、金利差益と相場差益を享受しようとする方法も可能であり、例え対円ペアが選考されても日本の非居住者が取引できないことはない。
相場が反転して高金利通貨の上昇が望めなくなったり、2通貨間の金利差が縮小するような地合いとなった時には解消取引が発生するため低金利通貨が急激に高くなる一時的な現象を引き起こすとされている。
こぼれ話
以前にもキャリートレードが話題になったことがあったが、実情はさほどでもなかったという経緯がある。株式やモーゲージで上昇すれば10%以上になることは難しくは無く、金利差の5-6%を維持する通貨が最終目的であることは稀かもしれない。通貨の先に何かが存在すれば、それは通常の海外投資と何ら変わらないことになるが、個人投資家が証拠金取引で行う金額が世界的に続伸する昨今では、或いはインパクトがある取引額に達していないとも限らない。
実際に英語表現でキャリートレードと言うかどうかは定かではないが、個人的には和製英語のような気がしている。
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