外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

4「スパイク足だけより、フォーメーションで」-実用用語集

2010-10-07 22:30:09 |   -FX実用相場用語

用語解説「スパイク」の補足最終回です。


では、ダブルトップやヘッドアンドショルダーの様に、フォーメーションが出来上がってから行動することができれば、危うい逆張りをしなくても済むのではないか。


実はスパイクだけを掲げれば、これまで述べたように、ハンマー状の足を作ったまでに過ぎない。
確かに、トレンドの天底でできたスパイク足は、相場反転を暗示することは確かだが、反転しないことも多い。実はその次の足が、スパイクする一つ前の足を同じ値幅近く返した時に、スパイクフォーメーションが完成したことになる。

また、ハンマー足の陰陽は、一本前の陰陽と逆になると一層心強い。







あとは他のリバーサルパターンがそうであるように、スパイクした、ひとつ前の足を被せるタイミングで順張りするのが妥当だろう。つまり、ネックライン割れの考え方だ。

一本のハンマー足がピークに出来た後、本当に反転した場合、後から見れば1日で相場転換をしたようにも見えることから、日足で言えば“ワンデー・リバーサル”としてパターン化されるようだが、誰も一つの山が出来た

だけで、ダブルトップを前提に取引しないのと同じように、一本の足だけで決め打ちするなどあまり慌て過ぎると、騙しの餌食なってしまうだろう。(了)



用語解説「スパイク」の補足
1「スパイクの用語定義」
2「反転スパイクし易い根拠」
3「スパイクが発生し易い状況」

もうそろそろは、まだだったユーロドル-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2010-10-07 18:39:38 | ☆相場分析-ユーロドル

ユーロドルの上昇が止まりません。1.4000はいずれ試すとは思っていたものの、まさか毎日100ポイントずつ上昇し、買い直し戦略となった1.36台前半から僅か3日で1.3994を付けるとは意外な展開です。金相場も順調に上昇しており、先日試した禁じ手は、アゲンストとなっています。

今日のきっかけは、オージーでのドル売りがユーロや円にも波及したようです。

円高とユーロ高の強弱は、ユーロ円を見る限り、円に軍配が上がっている展開で、通貨安戦争回避の流れの中で、円売り介入の可能性が低下し、海外勢にも見透かされた格好です。

ユーロショートがストップに掛らず相場が反落してくれるようなら、持値では一旦仕切る方が良さそうです。今週末の雇用統計を控えて、昨日のADP指標が悪化していることなどで、相当ドル安への恐怖感が、ユーロショートを手仕舞いに向かわせている状況だと思います。



転換線や基準線からは随分離れて上昇し過ぎており、また上昇のサイクルも短くなってきたことから、タイ焼きに例えれば既に尻尾しか残っていない状態だとは思いますが、上下両方のトレンドをとろうとするなどは、やはり考えが甘かったようです。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎