外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ポンドドル、1.6000越えでもブレークせず-浅野のつぶやき

2010-10-15 17:56:07 |    -ポンドドル

随分以前から、目先目標に置いてきた、1.6000がついに突破されました。
チャート的にも重要な水準だったため、それなりのブレークアウトを伴うと想定しましたが、この水準を挟んでもみ合う展開には少し失望しました。結果、追随してもダメ、1.60以下に入り込んだところをショートしてもダメという展開です。

せっかく第一波動の高値を抜いたのですから、第三波動の伸びを期待したいところですが、どうもユーロドルのようには行かないようです。最後に残った1.60割れでのショートですが、1.6100越えでストップにしようと思います。

今日は週末ということもあり、調整があるかどうかが鍵になりそうです。ただ、ポンドドルを見る限り、ロングはさほど溜まっている様子ではなく、機関投資家による根っこのロングが仕切られるまでは、ドル円のように、過熱感のないドル安相場が続くのかもしれません。

だた、気になるのは債券の利回りです。

今回のドル安は、アメリカの当局が追加的な金融緩和を行うという思惑が一因とのとらえ方が一般的ですが、債券相場はどちらかというと限界感が漂っているように思えます。たとえば、金利政策への影響が強いとされる、30年債の利回りは、4%を割り込んで暫く、どちらかと言えば3.5%といった方が早い水準へと下落しました。しかし、ここの水準では限界感が強く、昨日は10BP近く上昇し、4%台回復もあり得そうな状況です。ニュースによれば、入札が不調に終わったことが、相場下落の一因らしいのですが、快調に上昇してきた株式相場の資金調達売りという流れもあり得そうです。

利回り上昇は、低金利を前提にドルを売ってきた向きにとっては不利な状況であり、フローで得られた収益(相場変動による収益)を確定しに入る動きも十分想定できるでしょう。今週終りの債券利回りが一段高になるようなら、引けにかけてドル買い戻しが強まるリスクもまだ、残っている印象です。

今日は、後ほど久しぶりに閃きFXを動画でお送りしようと思います。