HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

SEKAI NO OWARI 全国ARENA TOUR 2014『炎と森のカーニバル-スターランド編-』at Osaka

2014年04月20日 | 世界の終わり/SEKAI NO OWARI
2014年4月13日(日)晴れのちくもり

大阪城ホールにて

もう何度目になるのかな~
SEKAI NO OWARIを観に行ってきました。
彼らを大阪城ホールで見る割合は結構高い気がします。

先行グッズ販売がモバイル会員11時からということで
ライブ自体は16時開場17時開演だったのですが
午前中よりもうかなりの人たちが集まっていました。

私が到着したのは11時前ぐらいでしたが、
グッズ販売にかなりの列ができていました。
私も並んで、とりあえず目当てのものを購入しました。

彼らのチケット代もかなり高いけれど
グッズも結構高い。

もちろん、セカオワならではのステージ上のいろいろな費用の関係や
去年やった富士急でのイベントの5億円という経費のために
なかなかグッズを安くできないのかもしれないけれど
子どもたちはきっと辛いと思うな。欲しくても手が出ないという感じで。

グッズに並んでいる時にどうみても中学生だなと思う子どもたちが
たくさんいたもの。彼らが買い易い値段のものももっと出してもらえたら
と思いました。


もちろん鎧のパーカーなどあの値段では安い方だったのかもしれません。
それほど凄いもので、素晴しかったです。

難しいですね。いいものと値段の関係って。

チケット代は高かったけれども、ステージはそれだけ払っても十分に見応えのある
素晴しいものでした。私は何度も抽選にもれ、やっとこの日のスタンド後方立ち見がとれましたが、
いわゆる天井桟敷の場所ではありますが、それでも十分楽しめました。

しかも、この日カメラの持ち込みOKということで
いろんな写真やら映像が合間に撮れました。
もちろん自分で楽しむものというのが前提での許可ですが。
すべてを撮ることはライブに集中出来ないので一部しか
撮ってませんが、あとでまた思い出に浸れてうれしいです。

まだまだツアーは続いているので詳しいステージの様子や
セットリストをここに記すことはしませんが、
私がとても強く心に残った1曲についてだけここで書かせてくださいね。

それは「銀河街の悪夢」
これはおそらく深瀬くんの実体験をもとに書いた詩なのだろうなと
勝手に思っているわけなのですが、情熱大陸やいろいろなメディアから
彼が精神的にまいってしまっていた時期があったことはファンの方たちなら
きっと知っていらっしゃることだと思います。

今、この曲を彼が書いて世に放ったことに意味があると思いました。

まだ私が彼らと出会った頃のような無名に近い時代ではその力は発揮できなかったと
思いますが、今、この大阪城ホールのような広く多くの人を収容できる場所を
3days完売にするような力をそしてツアーのほとんどを完売するようなバンドだからこそ
多くに人にこの歌を伝えられて、その力を発揮できると思うのです。

これはひきこもりになってしまった主人公の心の葛藤を描いた歌です。

この主人公は明日変わろう変わろうと思っても変われない。
そして医者からは病気だからと薬をもらって飲む。
でも、何も変わらない。歌の途中で
この主人公は自ら命をたってしまうのか?と思うような
危機的な部分があって、そこのインストの部分もほんとうに
音と光で見事に表現されていました。
でも、主人公は思いとどまって、
そして彼は思うのです。
誰のせいでもなく自分のせいで
自分は自分でしか変えられない。
明日変えようと思うのではなく今を変えるんだ。
明日はあるかどうかわからないけれど
今日は確かに自分にはあることを感じて
その主人公は動き始めるというような
ストーリーです。(私が勝手に要約していますので許して下さい)

この歌の大事な部分は次の歌詞だと私は思います。

♪強くなれ僕の同士よ♪

これでこの歌を聴いた苦しんでいる人たちは救われる気がするのです。

深瀬くんが「君と俺はいっしょなんだよ。いっしょにがんばろうぜ。」って
言ってくれていると強く感じられるからです。

私はこの最後の一節で涙が出て来ました。
実際私の周辺で聴いている人たちで泣いている人もいました。

SEKAI NO OWARIの本当のレゾンデートル(存在理由)はそこなんだと私は思うのです。
ファンタジックなステージやDJLOVEの愛らしい存在やキュートなさおりちゃんや
かっこいいなかじんや繊細でカリスマ的な深瀬くんの4人にうずまく
「反抗」「いじめ」「苦悩」「孤独」「心の病」「戦争」「愛」の織りなす
詩の世界が多くの子どもたちそして大人をも救う気がするのです。

そして、人の心のいろいろな痛みに気づく子どもたちを育てて行く音楽だと
思うのです。

単にミーハーみたいに扱われる音楽では決してありません。
そこにある深い歌詞と彼らのチームの深さを多くの人に
もっと知ってほしいなとこのアリーナツアーで改めて
強く感じました。

見た目のファンタジックなところももちろん大好きだし、
メロディラインも大好きだし、
ステージの演出も大好きです。

でも、彼らはやっぱり歌詞に今まで日本のアーティストが
なかなか子どもたちにもわかるように伝えられなかった
痛い部分をしっかり入れこんで、多くの人の癒しに
なっていっていることが私には一番大事に思えます。

今後彼らがどうのようになっていくのか未知でしかないけれど
今彼らができることを今やってくれているので
それでいいんじゃないかと思っています。

多くのティーンエイジャーの心の友に
彼らの曲がなって、優しい子が増えたらいいなと
願っています。

私の周囲にも心の病と闘っている人やそこから脱出出来た人たちがいます。
私には何もできないのですが、ただこの世界には自分と同じように苦しんでいる
人たちがいるということを知ることが少しは励みになることもあると思っています。
さらに、家族友達先生誰でもいい一人でもいいから何か話せる人がいると
もっと楽になるのかもしれないなとその身近な人たちを見ていて思います。

私自身は子どもの頃は父の仕事の関係で転校ばかりしていたので
いつもよそ者感があって、辛いこともありましたが、そんな時に
支えてくれたのがロックでした。当時は洋楽しか聴いてなかったので
the CLASHが私の支えでした。

大人になってからはELLEGARDENの歌が私を励ましてくれました。
まだセカオワも出てない頃ですが、細美氏の歌は
「彼も私と同じようにいろいろと闘っているんだ。」という気持ちに
させてくれて、彼もがんばっているんだから自分もがんばろうっていう
風になれた気がします。


余談ですが、会場の警備の方たちは迷彩服やガスマスクなどをかぶって
まるでUSJかなんかのテーマパークにいる雰囲気も出してくれてました。
戦車とかヘリとかも実際に外に置かれていましたし、まるで
戦場へ行くかのような入り口のテントも凝ってました。

家族で来られている方も中学生の男子の団体や女子の団体。
高校生たち、大学生、社会人、年配の方たちと本当に
幅広い年齢層のファンが来られていました。

コスプレも相変わらずあって、魔女の宅急便とかアリスとか
いろいろ自前で着こなして、こういうのも楽しいんだろうなと
若い人たちがうらやましいぐらいでした。

ライブが始まる時、私の近くにいた初めてライブに来たらしい中学生の男子が
「わ~本物だ。感動。わ~凄い」とステージに
出て来たメンバーを見て、叫んでいるのを聴いて
ほんと微笑ましかったし、そういうのって素敵だなと
感じました。

この時期にこのバンドに出会えた中高生が本当にうらやましいです。

私のその時代にはまだ日本にこんなバンドはいませんでしたから。

約2時間半というライブ。
すべてが見ごたえのある、セットリストも素敵なライブでした。

この日さおりちゃんのお父さんのバースデーということで
お父さんも来られていて、みんなでおめでとうを言いました。


まだまだ続く彼らのツアー。
行かれる方は楽しんできて下さいね。

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