HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

真田暎人ワンマンライブ「サナーソニック2012・夏」

2012年08月22日 | 真田暎人/UESA
2012年8月13日(月)

大阪天王寺

LIVE bar 「おれん家」にて

真田暎人氏のワンマンライブを見て来ました。

初めての場所だったのでグーグルマップをわざわざコピーして
行ったのに迷ってしまい、目印にしていたとあるホテルのことを
どこかのお店のガードマンさんにたずねたところ
「え?そんなホテルとっくにないよ!」って言われました。

Google mapは最新だと信じてたのに!
なんということ!

でも、親切なガードマンさんはそのライブハウスの入っているビルへの
行き方を教えてくださって、あっという間に到着しました!

「おれん家」はビルの地下にあったのですが
ちょっと隠れ家的というか、昔小劇団を見に行った時の
小さなホールを思い出しました。

サナソニは実のところ初めての参戦。
いつも平日ばかりで絶対に無理な日ばかりでした。

が、今回初めて夏休みのお盆休みの時にやってくれたので
なんとか行けることができました!

そのサナソニに今まで行けなかった時のイメージは
もっと狭い空間で真田暎人を囲むようにファンが地べたに
座って聴くというイメージ

ちょっと世界が違うかもしれませんが
映画「サウンド・オブ・ミュージック」で
ジュリー・アンドリュースが座って
ギターを弾いて歌ってまわりに子どもたちが
座って聴いている感じを
サナソニにイメージしていました(笑)

実際のところは暎人氏はスタンディングで
アコギを弾き鳴らし、ロックテイストも
そこにしっかり根付いていました。

一方で聞く側にはイスが用意されていてテーブルも
ところどころにあってゆったりと見る雰囲気でした。

「おれん家」さんに叱られるかもしれませんが
LIVE barというよりは芝居小屋
アンダーグラウンドな空間でした。
昭和っぽいというのか。
そこが味があるというのか。
薄暗くて、結構好きです。
しかも音響がよかったです。
なんか暎人さんの声がすごく響き渡って
その空間の隅から隅まで埋めていった感じ。

ここでMV撮りたい!(笑)

さて、セットリストは


シンクロナイズドスイミング
心臓のインベーダー
星のリンダ
ギャラクシーギャラクシー
square beat liberation
good night
ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う
マーチ
ロマンチック
手の中の未来
bautiful day
beautiful noise
ランドリー
17才
蹴っとばせ
TOKYO
なりたいものにわたしはなる
where is love
楽園

en)
parade
空に風、声は羽根

あのJet Lily Starの大阪でのラストライブ以来はじめて
「シンクロナイズドスイミング」を聴かせてもらいました。

この曲はほんとうにいつまでも泳ぎ続けていく歌です。
JET KELLYの時に「新曲です!」と言ってから何年経ったのでしょうか?
2005年に新曲として発表されたから7年前ぐらい?
TOKYO DROP、Jet Lily Starを経て今もまだずっと
泳ぎ続けているんですね。

ある時は溺れそうになって
ある時は悠々と泳いで
ある時は涙を水しぶきで隠して
ある時は堂々と
いろんなシンクロを真田さんは見せてくれました。

そしてこの日久しぶりに聴いたこの曲は
私に7年の年月を走馬灯のように蘇らせてくれました。
みんな成長しました(笑)

真田さんと初めて出会った時に
「このバンドが好きだ!」と
思わせてくれた曲「手の中の未来」
も久しぶりに聴けて心が震えました。

完全版で聴けたのもうれしかったです。
今でも初めて京都で真田さんと出会った時のことを
忘れてないし、その日のアンケートに
一番印象に残った曲っていうのに
「手の中の未来」って書いたのも覚えています。

ほんとにほんとに初めて出会って
大好きになった第一号の曲でした。

「ランドリー」もほんとうにいつぶり?だろうっていうぐらい
前に聴いて、でもすごく好きで聴きたかったので
聴けて感動しました。いまだに洗濯物を干すたびに
毎回頭の中でランドリーが流れますし
特に今のような夏にはこの曲がぴったりです。
洗濯が楽しくなる曲であります。
ロックなのにね!
歌詞もかっこいいのにね!
洗濯までロックンロールになるのです!

「TOKYO」もほんと何年ぶりかということで
やっと聴く事ができました。この曲については
また別に書きたいと思います。

本編最後の「楽園」はこれも久しぶりだなって。
UESAでも聴いたけれど、真田さんのソロの方が
なんかバンドのイメージに近くて懐かしさが
溢れてきました。この曲は彼の名曲中の名曲で
もっともっと多くの人に聴いてほしいです。

過去にこの曲について何度も何度も
書いている私ですが、やっぱり素晴らしい歌詞と
メロディからなる宝石のような歌です。

「ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う」は新曲だったのですが
この曲の歌詞から「beautiful noise」の姉妹曲のように感じました。
世界の悲しいニュースや人の無関心さや大事な命について歌っている曲だから。

ハーモニカを吹くように笑うという表現。
彼ならではの言葉です。ここから浮かんだのは
マグナムフォトの戦地での子どもたちの笑顔。
戦火の中にいるのに白い歯を見せて笑う子どもたちの写真。
どうしてこんな子ども達が悲しみの渦に巻き込まれなきゃならないのでしょうか。

つい昨日のことです。とても悲しいことにジャーナリストの山本美香さんが
シリアで銃撃を受けて命を落とされました。
彼女が見たかったのはこの真田氏が歌う
ハーモニカを吹くように笑う子どもたちだと思うのです。
少しでもそういう子どもたちに幸せが平和が訪れるように
あえて、悲惨な戦場へと向かってその姿を世界に発信することで
「これはいけないことだ!子どもたちは笑顔でいなきゃだめだ!」と
常に映像を通して言い続けて来られたと思うのです。
ほんとうにくやしいです。こういう方が銃撃を受けるなんて。
ご冥福をお祈りするとともに
彼女の思いが多くの人に届いて、そして受け継がれて
いくように願います。
もちろん、私もそういう思いを忘れずにいたいと思っています。

真田さんの歌には社会的な歌がいくつかあって
そういう歌を歌う人は日本にはそんなにいなくて
だからこそ、本当に大事にしていきたいミュージシャンだと思うのです。

「where is love」はUESA時代の名曲中の名曲ですが
これも多くの人の辛い心を癒してくれる曲だと思っています。

「ロマンチック」はこれからもっと膨らんで来る新曲だと思いましたし
初めて聴いた「なりたいものにわたしはなる」についてはまた改めて
書こうと思います。

アンコールは何も考えてなかったといいつつ
本編で実は歌うはずだったという「parade」を
あっ!って歌うことに(笑)

ラストのラストの「空に風、声は羽根」はJET KELLY時代からの
定番曲で大阪でのジェリスタのラスト以来初めて聞いたような気がします。
だから、すっごく感激したし、泣きそうでした。

ほんとうはこれのバンドバージョンがやっぱり聴きたい。


さて、真田氏は髪をさっぱりカットされていて
好青年風でした。いつものふわふわヘアじゃなかった(笑)


MCはオリジナルヒデト節満開でした。

新幹線で席がなくてグリーン車に乗った時にあった
ウエッジという雑誌を読んで感動したという話。
わざわざその雑誌をもってきて
「白熱するミャンマー詣で」とか
記事のタイトルを全部読んでって
「こういうのを熱心に読んでいる人がいるのに
感動した。」というような話で
その感動ぶりが天然満開で(笑)

社会的な歌を歌うロックンローラーは
ときどき無邪気な少年に戻ります。
そこが彼の人間味というのかな~!?

ファンはオール女性!
まさに「ヒデマニア」?

お馴染みの顔の方たちがたくさんいらっしゃいました。
UESAでもジェリスタでもとにかくヒデトさんの出るライブに
行くと必ずいる方たち。

いったい関西の方なのか関東の方なのか
まったくわかりませんが、滋賀の辺鄙なショッピングモールでの
フリーライブでも最前を確保されていて、いつでもどこでも
最前なのは一体どうやってできるのか?不思議です。
というかいろいろ努力されているのでしょうね。

聞き方はひとそれぞれですが、
とても静かなファンの方たちばかりでした。


真田暎人さんだから私はこういうアコギのライブに行きますが
ふつうはやっぱり汗だくになる方が好きです。
年齢を重ねても。
これだけは仕方がないですね。10代からの蓄積ですから。
そして、ソロも素敵ですがバンドのフロントの真田暎人さんが
一番好きです。

彼はロックンローラーですから。


まだまだ他にも書きたいことはありますが
私としてはほんと久しぶりの真田さんとの再会で
彼の音楽というか歌声を聴くと
料理でいうなら「母の味」的な存在だなと
改めて思いました。

故郷に戻って来たというか
ホームグラウンドはここだなという感覚。


そして、今回懐かしい曲もたくさんしてくれたので
その時に感じたことは


年月というのは曲を熟成し、一層
愛おしくしていくものだなということ。


一人のアーティストを長年見つめて聴き続けていくことの
大事さを本当に感じました。

私はこれからもずっとずっと真田暎人氏の音楽を
聴き続けていく所存です!



コメント
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