HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

砂漠

2010年12月04日 | 細美武士/the HIATUS
10月31日のここのブログでも書いたけれど、

最近の私はちょっとした砂漠モードだ。

砂漠のイメージがいい人もいれば
よくない人もいて、

実際のところ私は砂漠に行ったことがないので
本当に自分が砂漠に立ったときどう感じるかはわからない。

でも、いつか行きたいな~。

私が砂漠を意識し始めたのはもしかしたら
風邪ひきで寝込んでいた4歳ぐらいの時に
両親が親しくしていた一家のおばさんが
お見舞いって(そんな大げさな風邪でもなかったんだけど)
本を一冊持って来てくれた日からかもしれない。

それは「アラジンと魔法のランプ」っていう絵本だった。
今その本はもうどこか母が処分してしまって手元には現存しない。
でも、そこにあった絵がいまだにイメージとして残っている。

ELOのアルバム「Discovery」のカバー絵と共通するものがあった気がする。

その絵本には砂漠の絵とかラクダとか描かれていて
あるいは月が群青色の空に描かれていて
キャラバンのシルエットがその下にあった。

最近まで、砂漠のそんなイメージをどこかに忘れていたんだけれど、

伊坂幸太郎の「砂漠」だったり
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」だったりを
読んだあとに思い出すとともに

愛読書であり
生涯の大事な本の中の一冊でもある
サン・テグジュペリの「人間の土地」も
読み返してみたくなった。


砂漠は都会でも感じることはあるし
都会の砂漠はなんだか孤独だ。

でも、本当の砂漠は見た目は本当に孤独だけれど
サンテックスの本とか読んでいると
砂漠でたったひとりの自分と対話できる時間と
まるで地球全体と面と向き合って対話してるんじゃないかと
思える時間がそこにはあって、孤独感よりむしろ
真実と出会える時間がそこにあって
寂しさより希望の光を見つけられるんじゃないかなと
その場所に行ってみたいとずっと思っていたし、
今も思っている。

そんな中、

細美さんがひとりで「砂漠」に旅された。
彼の旅日記を読んでいて、
彼を通して、それを疑似体験させてもらったし、
自分が感じていたことを彼自身がなんだか
証明してくれたような気すらしてしまった。

もちろん、それは私が読んでいて
勝手に解釈しただけであって
彼と私は別の人間なので
違うことの方が多いだろうけれど

彼から思っていた砂漠を感じた。


一人旅。


私は何かを感じたり
見つけたり、
答えを探ったりするときには
絶対にひとりで旅するべきだと思っている。


それは小さな旅でも構わない。

ひとりじゃなければ絶対に体験できないことって
いっぱいあるんだ。


私も海外をひとりで旅してたことがある。

そのときに、いろんなハプニングがてんこもりだった。
言葉も英語が通じないところや、英語自体もなまっていたりして
わかんないところもあった。でも、本能や人間の心の言葉っていうのがあって
それを通して、人はコミュニケーションが計れるんだとわかったときでもあった。

そして、あの時あの人に助けてもらわなかったらって
あとで思うんだけれど、必ず、誰かに助けてもらって
危機を脱して来た。

きっと、1人であっても、どこかに誰かが待っていてくれるんだと
実感できるんだ、今は。

細美さんもいろんな出会いがあったようで
彼の日記には見知らぬ素敵なキャラクターたちが
溢れていた。

人種とか年齢とか
そんなもの関係ない。

すべては人と人。


あと、自衛本能っていうのもあって
「こいつは危険だ。」とか
「ここはやばい。」とかは
自分の身体が教えてくれるんだ。


ただ、それはある程度日本でも訓練してた方が
いいのかもしれない。いろんな場面での
自分の危機管理がそういうときに発揮できるのかも。


たまに「言葉」ってなんなんだろう?って
思うこともある。

日本語、英語、アラビア語とかそういう区別。
それで話そうとしたら、通じないことの方が多い。

でも、心の言葉を発し続けたらなんか通じ合えるというか。

そのひとつが音楽でもあるんだろうね。

音楽は言語を超えて、地球上どこでも通じ合えるもの。


本当に砂漠を体験してきた細美さんが
これからどんな音楽を作ってくれるのか
すごく楽しみだし

今、オーダーメイドアルバムが絶好調の
FoZZtoneの渡曾さんが描く世界も
どこかそんな砂漠をイメージさせる時もあるし

ツイッターによれば、最近伊坂氏の「砂漠」
を読まれているようだし

真田暎人さんが作る「キャラバン」は
まだ聴いたことがないけれど、イメージは
砂漠な感じがそのタイトルからするし

Jet Lily Star時代の作品にも砂漠を思わせる
作品がいくつかあったし


今私の中には砂漠イメージが拡大中。

ふと思い出した、STYXのボーカルのデニス・デ・ヤングの「Desert Moon」
久しぶりに聴いてみた。




それにしても

「アルケミスト」の主人公の羊飼いの少年が
細美さんとだぶってしかたがない。

学校での勉強より実際に自分で世界を見てみたいという感じ。
途中で学校を辞めて、旅に出た話。

実際に海外にももちろん行っているけれど
ライブで日本中いろんな場所に旅している彼。

この少年の羊は
細美さんにとっては曲であって

もしかしたら彼は旅をするために
曲を作っているのかもしれない。

自分を探す旅はまだまだ続くのかなぁ~。


コメント
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