HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

モノクロ

2007年06月22日 | TOKYO DROP
会社に不思議な女の子がいる。女の子というと失礼かもしれないけど、彼女は25才。とっても細くてスタイルがよくて、顔がちっちゃくて彫りが深くて・・・ちょっとイタリア人っぽい感じ。こんなきれいな子もいるんだな~っていう感じだ。

部署も違って、仕事中は彼女の姿なんてぜんぜん見えないし、お互いに来ているのかもわからない。でもたまに会社のどこかで遭遇すると彼女はすごく喜んでくれる。

メークもほとんどしてないのにきれいな子で、一見クールな感じなのに話すとおもしろい。たまたまロッカーが近くで、たまたま帰る方向がいっしょだっただけなのに、彼女はいろんな武勇伝を私にしてくれる。そして、いっしょに帰る時はほとんどすんなり帰らせてくれない。京都駅で少しの時間でもお茶をすることになる。

こんなドラマチックな人生もあるんだっていうほどいろんな経験をしている子で今は素敵な彼もいる。

その子にこの間も誘われて、電車の時間に合わせてお茶した時に彼女は「モノクロの絵が好きだ」と話してくれた。カラーの絵は嫌なんだって。誰かに染められたものが嫌なんだって・・・

彼女が自分でいうんだけど「私はきっと独占欲が強いんだ」って。

なるほどな~って思いながら、私も写真を撮る時、ついついモノクロで撮ることが多い。映像でもついついモノクロにしてしまうことがある。

でも、私の場合は独占欲とは違う気がする。私は光と影が好きなんだと思う。

光を眩しいと思うのは影があるからで、影を探すのは光から逃れたいからで・・・

でも、光を逆にすごく探し求める時もあるし・・・

その2つの中でいつも揺れているのがきっと好きなんだと思う。

モノクロの写真には例えば人なら、その人の一番美しいところが表れると私は感じる。色が無い分、すべてが研ぎ澄まされるというのか、光が集まるところには光が、暗いとこには一層の影が・・・光に光が重なるところ、影に影が重なっていっそう暗くなるところ。そういうところが私は好きなんだ。

そういえばマイケミの『THE BLACK PARADE』もJETの『SHINE ON』もジャケットがモノクロだ。

そしてTOKYO DROP(JET KELLY)のインディーズ時代のアルバム『東京アンセム』の中に「モノクロ」という曲がある。この曲はなぜか聞いているとモノクロ写真の情景が浮かんでしまう。それはタイトルのせいなのかもしれないけど、どこか真田さんの思い描く東京という街はきっとモノクロなんだろうな・・・って最初に聞いた時に思っていた。もちろんそれが東京を描いた曲かどうかはしらない。でもメロディもどこかモノクロなメロディなんだ。説明するのは難しいんだけど、その音の運び方というか、それがモノクロなんだ。そういえば、ピアノも鍵盤がモノクロだ。♪は白い楽譜に黒で書かれていく。

もしかしたら、メロディは本当はモノクロで、それに色をつけるのが言葉なのかもしれない。

きっと真田さんはこのモノクロのメロディにモノクロの言葉を重ねていったんだ・・・






コメント (2)
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