先ほどNHK心の時間再放送で森正弘ロボット博士のお話がありました。
森博士の本は読んだことがあったのですが、お姿は初めて拝見しました。収録當時は92歳とおっしゃっていましたが気品に満ちたお姿で少し甲高い若々しい声で滔滔とロボット工学と仏教について熱弁をふるっておられる姿に感動しました。
最初に「ロボットをやっている人間がなぜ仏教かといつも問われるが、仏教とロボットは別のものではなく、仏教の中にロボットも含まれるのです。」「仏教はイデオロギーではなく、宇宙の真理を説いているだけですから。」とおっしゃったのには今更ながら深く頷きました。
そのあとも「二足歩行のロボットができたのは、倒れることを利用しないと歩けないとして対立する二つの作用を融合させたから。」「技術は善か悪かと問われるが技術は善でもなく悪でもない無記である。これを善にするか悪にするかは『心』である。」
「対立する世界をまとめていくのは『二元性一原論』である。これは三昧によって根本的に対立する二つの事案を一つにすることである。」等のお話を聞き久しぶりに原点に戻れた気がしました。