福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

往生兜率密記(無量壽院尊海)・・3

2021-03-03 | 阿字秘釈和訳
往生兜率密記(無量壽院尊海)・・3 巻上内院荘厳第二 上生経に曰く、爾の時に此の宮に一の大神有り。牢度跋提と名く。即ち坐よりたちて偏く十方の仏を礼して弘誓願を発す。若し我が福徳弥勒菩薩の為に善法堂を造るに応んには、我が頂上に自然に珠を出さしめん。願を発し已って額上に自然に百億の宝珠を出す。瑠璃・玻璃一切の衆色具足せずと云ふことなし。紫紺摩尼の如し。表裏暎徹す。此の摩尼珠空中に廻旋して化して四十 . . . 本文を読む
コメント

阿字秘釈和訳 興教大師 其の四

2013-11-04 | 阿字秘釈和訳
七には本とは法身なり。法佛はいわく諸尊の本なるが故に、源なるがゆえに、体なるがゆえに、宗なるがゆえに。不とは応身如来なり。応とは相応等の義なり。いわく衆事意にかなうて皆法楽を作す。万徳念にしたがって悉く禅悦を成ず身法界と相応し、語真如に階當せり。三密互に瑜伽し六大相渉入せり。これを自受用といふ。地上の菩薩に応同して彼をして法界の理と相応せしむるがゆえにかくのごとく自他二応の義を不の義と相応せり。不 . . . 本文を読む
コメント

阿字秘釈和訳 興教大師 其の三

2013-11-03 | 阿字秘釈和訳
四には正覚等持の義、大日経ならびに疏に依らば、ただ本不生を覚るをもっての故に三昧と名ずくと云々文の如し之を知るべし。 五には二字義に云く、自性清浄にして改転無し故に本不生と名ずくといへり。意の云はく一切諸法は本より染と云ひ塵といふ等、無明染法を離れて常にこれ浄妙法身の凝然不変の理体智体法体といはんとぞ。 六には三句の義をもて本不生といふ、本とは菩提心為因の句、菩提心の種子の因は行果の本源本初な . . . 本文を読む
コメント

阿字秘釈和訳 興教大師 其の二

2013-11-02 | 阿字秘釈和訳
阿字秘釈和訳 興教大師 其の二 . . . 本文を読む
コメント

阿字秘釈和訳 興教大師 其の一

2013-11-01 | 阿字秘釈和訳
阿字秘釈和訳 興教大師撰 問ふ、阿字本不生の義とは何といふ事ぞや 答ふ、これに略して二義あり。一には遮情の義、二には表徳の義なり。 第一の義とはいわく、これにまた二義あり。 一にはいわく一切有為有漏の無明染法はもとよりこのかた自性空無にして畢竟不生なり。故に本不生といふなり。 二にはいわく一切の無明妄想の分別執着より生ずる諸法は若しは染法、若しは浄法、あるひは功徳、あるひは過患、みなことごと . . . 本文を読む
コメント

阿字秘釈和訳 興教大師 其の五

2013-06-30 | 阿字秘釈和訳
八には不二大乗の三諦の義なり。本とは中なり。不とは空なり。生とは有なり。いわく自他の三密、事理の諸法、法然として互に無量の万徳を発生して以って衆生にあたえ、過恒の法門を顕示して以って群類を化す。機感の因縁より顕れ生ずれども実の生にはあらず、ここに生といふは即ちこれ有諦なり。ここに有といふは仮有にはあらず。本有の義、実有の義なり。空とは一切の諸法互いに円融渉入して無障無碍なること猶し空の如し。空は即 . . . 本文を読む
コメント