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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・6/33

2025-05-13 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・6/33 六観音真言の利益幷弁財天女効験の事 過ぎにし萬治年中(1658年から1661年)に少年の人名は某と云者あり。中村木工右衛門に仕へて摂州多田の銀山に居す。然るに聊かの失ありて暇を出されければ同國池田の津(大阪府池田市)に蟄居して箪瓢屡空しき風情なり(五柳先生伝(陶淵明)に「箪瓢屡しば空しきも 晏如たり」)。爰に中山の観音は霊験無双の尊像なりと聞きて日参 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・5/33

2025-05-12 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・5/33 五秀鑁法印修験の事 近頃秀鑁法印といふ人あり。父は多田の荘の人にて其の先は源満仲公の御家人なりと云傳ふ。幼少より才弁人に勝れて錐嚢を脱す。父母殊に愛して出家せしめんことを思ひ十六歳の春中山に登せて剃染せり。以来勤学倦む事なく一を聞て二を覚り、且又父母師長に孝なること古人にも恥じず。十九歳の頃より諸国を歴遊して時の名徳に拝謁し二十八にして帰山して宝蔵院 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・4/33

2025-05-11 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・4/33 四父子五人現に極楽浄土を拝したる人の事。 慶長元和の頃(17・8世紀)播州三木郡に浦上左近と云者あり。幼き時故有りて母に随て国を出、久しくして国に帰り又三木に住みけり。常に儒学を好み講授し門弟頗る多かりき。晩年に密法を信じて隣里の金剛寺澄傳法師に随って十一面観音の真言(たにゃたおん だらだらじりじりどろどろ いだいばだい しゃれいしゃれい はらしゃれ . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・3/33

2025-05-10 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・3/33 三泰仁阿闍梨修験の事。 昔中山に式部卿泰仁といふ人あり。多田蔵人行綱(鹿ケ谷事件で,平家討滅の謀議に参加しながら途中で裏切り,平清盛に密告したことは,『平家物語』などで有名。その後,一時,安芸国へ配流となるが,まもなく許されて平家方に属していた。しかし,寿永2(1183)年7月ごろから源氏に呼応して挙兵し,法住寺合戦や一の谷の戦などで活躍)が俗兄なり . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・2/33

2025-05-09 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・2/33 二山崎の慈信上人不思議の感応を得玉ふ事。 釈書に曰く、慈信上人と云僧あり。神異あって常に鉢を飛ばして食を乞ふが故に時の人空鉢上人と号せり。初め摂州の中山寺に十一面観音の像あり。昔上宮太子百済の佛工をして刻ましめ玉ふに尊像時々光明を放ち玉ふ。古老傳へて曰く、光を放ちて巌を照らし玉へば其の窟金色となると。慈信上人此の尊像の霊験を貴んで延喜年中に中山に到り . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・1/33

2025-05-08 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・1/33 観自在菩薩冥応集巻第四 目録 一摂州中山寺の縁起 二山崎の慈信上人不思議の感応を得玉ふ事。 三泰仁阿闍梨修験の事。 四父子五人現に極楽浄土を拝したる人の事。 五秀鑁法師修験の事。 六観音の真言の利益幷弁財天女効験の事。 七女人の嫉妬故に集まりを作すを真言を誦して攘除く事。 八附けたり。光明真言を誦して鬼病を治する事。 九嫉妬なき人の . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・29/29

2025-05-07 | 先祖供養
  観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・29/29 廿九尊氏朝臣厳島明神の感応を得玉ふ事。 足利尊氏卿建武三年(1336年)二月に畿内の戦に打負け玉ひて海路はるかに筑紫へ御下の時、厳島大明神へ祈願を掛け玉はく、吾此度鎮西の軍に打ち勝ち九國を打ち治めて味方に付けて今一度上洛させ玉へ。仰ぎ願はくは持明院の院宣を下されて君と君との御合戦とならず、尊氏八逆の罪を免れ一定戦にも勝ちぬべし。神明 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・28/29

2025-05-06 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・28/29 廿八、讃州金毘羅参詣の人不思議の事。 讃州金毘羅神は和国の神名帳には見へず。金毘羅は梵語なり。此には孔と云ひ或いは黄色と翻ず。金光明最勝王経に此の神の名あり。最勝王経流布の国を守護し説法者を守護し玉はんとの本誓なり(金光明最勝王經諸天藥叉護持品第二十二「曠野金毘羅賓度羅黄色    此等藥叉王 各五百眷屬見聽此經者 皆來 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・27/29

2025-05-05 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・27/29 二十七安芸厳島明神幷吉野金剛蔵王の事。 厳島大明神の事は神社考に詳らかなり。(本朝神社考「(厳島神社は)此の神は天照大神の孫娑伽羅龍王の娘也、本地は則ち大宮は大日弥陀普賢弥勒、中の宮は十一面観音、客人の宮は多聞天、眷属神は釈迦薬師不動地蔵也。・・」)本地は大宮は大日弥陀普賢弥勒、中の宮は十一面観音、客人の宮は多聞天、眷属神は釈迦薬師不動地蔵也。総じ . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・26/29

2025-05-04 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・26/29 二十六観音の垂迹を軽んじて罰を蒙る事。 昔筑紫に浄土宗の学生の武士ありけり。所領の中を検地して神田の打出しを横領す。社僧神宮寺等憤り鎌倉に訴訟すと云へども餘田を取る事地頭の申し處一分道理在りとて取り上げもなかりければ地頭の方に往て猶頻りに訴ふれども地頭も聞入れず、後には然らば呪詛し奉らんといへども聊かも恐るる気色なく却っていかにも呪詛せよ、浄土門の . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・25/29

2025-05-03 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・25/29 廿五丹後成相寺千手観音幷殺生肉食を戒むるの事。(「今昔物語集」巻十六「丹後国成合観音霊験語」「古本説話集」「宝物集」「三国伝記」「伊呂波字類集」「阿娑婆沙抄」「法華験記」等にあり。) 丹後国余佐郡成相寺の千手観音は誰の開基なると云事を知らず。昔齋遠法師と云人あり。周防の国の人なり。東寺に住して密教を学し後に本国に帰りて法華を誦す。或る年の冬大雪雨続 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・24/29

2025-05-02 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・24/29 廿四淡州千光寺千手観音の事。 淡州千光寺は誰人の開基と云事を知らず。相傳ふ豊葦原の中津初めて生ぜし時に先ず淡路島を産むとは此の千光寺の山を云ふとなり。其の後天照大神国土を治め玉ひ日本の国号定まりて後、伊勢大神宮参詣する人は必ず淡路島の木草及び沙石を守りに掛けしとなり。今の世の人は斯る道理を知らず。此の千光寺山の石に三光を現ずる事奇妙なり。故に沙石を . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・23/29

2025-05-01 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・23/29 廿三摂州神呪寺の縁起如意尼の事。(元亨釋書にあり) 如意尼は淳和天皇の第四の妃なり。本丹後の州余佐郡の人なり。居所定まりなく常に山水の間に遊び十歳にして京に来て常に如意輪観音の霊場に詣し玉ふ。衆人絡繹(らくえき、絶え間なく続く)たれども終に妃の面を見たる者なし。弘仁十三年(822年)帝東宮に在せしに春の初め霊夢を得て華使を頂法寺へ遣はし玉ひて妃を尋 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・22/29

2025-04-30 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・22/29 廿二京六角堂頂法寺如意輪観音の縁起。 六角堂の本尊一尺二寸の如意輪観音は聖徳太子七生の守り本尊なり。曽って淡州の濵に一の朽ちたる筐あり波に漂ひ来る。聖徳太子偶々海濵に出て此の筐を見玉ひ怪しみて開御覧ずるに如意輪観音の尊像なり。悦んで身を離ず持し玉ふ。爾後四天王寺御建立の為に材木を求め今の六角堂の地に来たりて泉に沐浴せんとおぼしめして、しばらく尊像を . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・21/29

2025-04-29 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻3/6・21/29 廿一清水子安観音の事 清水西門の側泰産寺は田村将軍の姫君懐妊の時、平産の祈誓を清水に凝らし玉ふに依って産生安穏なり。慶喜(よろこび)に依りて建立安置し玉ふ所なりといへり。一説には聖武天皇の御建立なりと云ふ。神亀元年(724)の秋光明皇后ご懐妊にて次の歳の六月は御産の当月ならせ玉ふといへども御悩深くして何時御平産あるべきとも見へ玉はず。帝御歎き浅から . . . 本文を読む
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