福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その31

2018-03-31 | 諸経
毎度話す通り「梵網菩薩戒経」には「戒」は一切善業を出生する大地にして成仏の本源、仏道を成ずる根本なりと説かれ、「大日経」にはこの十善業道を名つけて菩薩道を成する根本なりとおっしゃってある。その訳は十善が本になって六波羅蜜(壇・戒・忍・進・禅・智)、四念処、四正勤、四如意足、五根、五力、七覚支、八正道等も行ずることができる。なおすすみては仏の十力、四無為等の仏の万徳を円満することができる。・・今の人 . . . 本文を読む
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太上感応篇

2018-03-31 | 諸経
太上感応篇(道教の経典。南宋 の李昌齢 が太上老君 (老子) のお告げをまとめて編んだ) 太上 曰わく  禍福は門無し。唯人自からまねく。善悪の報いは影の形に随ふが如し。 是を以て天地には司の神有りて、人の犯す所の軽きと重きとによりて 以て人の算(いのちのかず)を奪う。算減ずる時は則ち貧しくおとろえ、多く憂い患しみに逢う。人は皆これを悪み、刑禍はこれに随い、吉慶は之を避け、悪星は之に災いし、算 . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その30

2018-03-30 | 諸経
「その時に世尊、また竜王に告げて言給はく、若し菩薩ありて、この善業によりて道を修するときにおいて能く殺害を離れ(不殺生)而も施を行ずるがゆえに常に財宝にとみて、能く侵奪するものなく、長寿にして夭なく一切の怨賊のために損害せられず、不輿取を離れて(不偸盗)而も施を行ずるがゆえに常に財宝に富みて侵奪するものなく、最勝比びなくして悉く能く備さに諸仏の法蔵を集む。」」 (これから以下は十善戒から六度が生ず . . . 本文を読む
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今日は一粒万倍日です

2018-03-30 | 頂いた現実の霊験
今日は一粒万倍日です . . . 本文を読む
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第二十八の余、十善戒の止善と行善(私説)・・30

2018-03-30 | 頂いた現実の霊験
第二十八の余、十善戒の止善と行善(十善助行章の付録・私説)・・30 (十善戒は消極的なもののみではありません。積極的十善戒と消極的十善戒があります。これを十善戒の止善と行善(止善とは悪を止める善。行善とは善をおこなう善。)といいます。釈雲照師の「仏教の大意」とお大師様の「秘密曼荼羅十住心論」よりまとめました。)     ㈠ 慈悲不殺生戒・・ 止善。生きとし生けるものを殺さない。 行善。 . . . 本文を読む
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今日は十斎日で六歳日です

2018-03-29 | 頂いた現実の霊験
今日は十斎日で六歳日です。十斎日とは月の一日・八日(六斉日でもあります)・十四日(六斉日でもあります)・十五日(六斉日でもあります)・十八日・二十三日(六斉日でもあります)・二十四・二十八日・二十九日(六斉日でもあります)・三十日(六斉日でもあります)をいいます(根拠は下の地蔵経にあります)。この日に八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を守 . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その29

2018-03-29 | 諸経
この邪見を離れると十の功徳がある。 「何等をか十となす」。 「一には真善の意と尊善の等侶とを得。」(よき志の者はよき侶を得る。等侶とは同等の友ということ・・) 「二には深く因果を信じて寧ろ身命を損ずるとも終に悪を作さず。」(先に述べたとおり一切衆生の災害を受けるは一から十まで悉く先の世の悪因の報い来れる結果であって、幸いを得るのは前世もしくは来世の善根の功徳である。善悪、邪正、吉凶、禍福悉く因果応 . . . 本文を読む
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華厳経から・・26

2018-03-29 | 諸経
華厳経巻九初発心菩薩功徳品第十三 ・・・無際の生死の中に 精勤して厭倦せず、一切の地獄處において 苦を受くるも衆生の為なり。 功徳智慧の藏は 具足して皆な成就し、悉く能く一切衆生の根を分別す。  また能く分別して衆生の種々の業を知り、 彼の業に随いて對治せんとて 菩薩は爲めに説法す。 大慈悲心をもって 世間行に隨順し、悉く一切法において 空無我に解達し、一一の音聲中に 無量の教を . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その28

2018-03-28 | 諸経
「また次に竜王、若し邪見を離るれば即ち十種の功徳の法を成就することを得。」 これから不邪見戒のお話である。が、この戒を保つにはまず無我ということを知らなくてはならぬ。・・凡そ因縁より生ずるもので独立なものは一つもない。・・無我とは独立のものが一つもないということ。・・・一つの小さい針でも皆何万人の手を経て出来上がったものかわからぬ。だから俺一人でやるのだという考えは大きな間違い。皆世界の多くの人々 . . . 本文を読む
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華厳経から・・24

2018-03-27 | 諸経
華厳経巻九菩薩十地品第十一「・・この菩薩は十種の法を聞きて、その心堅固にして動転せず。何等をか十と為す。所謂有佛と無佛とを聞くも、仏法の中に於いて退転せず。法あるも法なきも仏法のうちに於いて退転せず。菩薩有るも菩薩無きも仏法の中に於いて退転せず。菩薩の行あるも菩薩の行無きも仏法の中に於いて退転せず。菩薩の行は生死を出も、生死を出でざるも仏法の中に於いて退転せず。過去佛あるも過去佛なきも仏法の中に於 . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その27

2018-03-27 | 諸経
(先に瞋恚を離るれば八種の喜悦の心の法を得る、といったが) 「何等をか八となす。 一には損悩の心なし。 二には瞋恚の心なし。 三には訴訟の心なし。 四には柔和忍辱の心あり。 五には聖者の慈心を得る。 六には常に利益をなして衆生の心を安んず。 七には身相端現にして衆共に尊敬す。(相貌に気品が出てきて他人が尊敬する) 八には和忍の心をもってのゆえに速やかに梵世(天人の世界)に生ず。 これを八となすなり . . . 本文を読む
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華厳経から・・・23

2018-03-26 | 諸経
華厳経巻八菩薩雲集妙勝殿上説偈品第十「・・愚惑のものは能く自身の真実性を知ること無し。如来は取相にあらず、是の故に佛を見たてまつらず。塵垢慧眼を障へて等正覚を見たてまつらず、無量無数劫に生死の海に流転す。流転は即ち生死にして、非転は是れ涅槃なり。生死および涅槃は二皆得べからず。・・明らかに過去世、未来世、及び現在は究竟じて永く寂滅なりと了る、故に説いて如来となす。・・ 衆生は恩を知らず、如来は慈慧 . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その26

2018-03-26 | 諸経
瞋恚は親兄弟の間を害したり親族朋友の不和をきたしたり、広くは天下国家の擾乱を醸すようなことがある。されば仏は「瞋恚の火は功徳の林を焼きつくす」とある。瞋恚の反対は慈悲忍辱である。六波羅蜜のなか、第三が堪波羅密(不瞋恚・忍辱波羅蜜)である。・・・仏法の堪忍は深く因果の法を知って・・・、人間は父母の恩、社会の恩(国王の恩)衆生の恩の三宝の恩によって生息しておるのであるからこの体は己限りの無駄なことに働 . . . 本文を読む
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釈雲照師「十善業道経講義」から・・その25

2018-03-25 | 諸経
「また次に竜王、若し瞋恚を離るれば即ち八種の喜悦の心の法を得。」(これは十善戒中の第九の不瞋恚戒であって、意業に属する貪瞋痴の随一である。貪欲は順境に対して、ものをむさぼり、瞋恚は逆境に対して腹を立てるのである。しかして貧の強いものは必ず瞋があり、また瞋の強いものは必ず貧があってあたかも鳥の両翼の如く相離れぬものである。それはなぜかというと自己の気に入った境涯に対してこれを要求するときに若しそのこ . . . 本文を読む
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華厳経から・・・22

2018-03-25 | 諸経
華厳経巻八菩薩雲集妙勝殿上説偈品第十「・・一切の法は生なし、一切の法は滅なし、若し能く是のごとく解らば、諸仏は常に現前せん。・・諸仏は本来空にして思量することを得べからず。・・・ 虚妄に法相を取るは、これすなわち痴冥となす。此の故に仏を見奉らずまた真実を得ず。牟尼は三世を離れ、相好悉く具足し、住において所住なく、法界悉く清浄なり。因縁の故に法生じ、因縁の故に法滅す。かくの如く如来を観ずれば究竟して . . . 本文を読む
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