観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・32/33
三十二霊芝(黒っぽい色をしたキノコ)に観音の像現じ玉ふ事
賀州大乗寺(大乗寺は、石川県金沢市長坂町にある曹洞宗の寺院。山号は東香山、椙樹林、古くは金獅峯。僧堂がある。江戸時代にここで清規(僧侶の修行規則)が再構築され、規矩大乗と称された。周防正行監督、本木雅弘主演の映画『ファンシイダンス』のロケ地。)の卍山禅師(卍山道白。隠元隆琦「黄檗清規」を手本とし . . . 本文を読む
「・華厳宗では三生成仏をいいながら五種の疾得成仏や三種の成仏をといて一生成仏説に帰している。 ・天台宗では龍女成仏説を証拠として即身成仏を唱える。その理論的根拠は本覚思想である。そして修行と仏性と煩悩との三者を本来不二と観じ、修行に努力することをもって即身成仏の要道とする。 ・禅宗であるが道元は他の諸大乗と同様に悉有仏性に成仏論の根拠をもとめた。座禅を菩提への手段とせず修行と菩提とを一体とし . . . 本文を読む
弥勒下生信仰は、弥勒下生に合わせて現世を変革しなければならないという終末論、救世主待望論的な要素がある。そのため、弥勒の世を求めて北魏の大乗の乱や、北宋・南宋・元・明・清の白蓮教の乱がおこっている。 日本でも戦国時代に、弥勒仏がこの世に出現するという信仰が流行し、「弥勒仏の世」の現出が期待された。弥勒を穀霊とし、弥勒の世を稲の豊熟した平和な世界であるとする農耕民族的観念もある。この観念を軸とし、東 . . . 本文を読む
華厳経巻二十六、十地品第二十二ノ四「(菩薩は)空無想の願を成じて慈悲の心を修し、仏の平等法に順じて諸仏を供養し奉る。智をもって空を観ずといえども而も福を修して厭くことなく、よく三界を厳るといえども而も心に遠離をねがふ。心常に寂滅なりと雖も、而も悪を滅する法を起こし、空不二の相を行ずるも而も慈悲心を行ず。一切の土は空なること虚空のごとしと観ずるといえども、而も能く荘厳して諸仏の土を清浄にす。諸仏の身 . . . 本文を読む
十善業道經大唐于闐三藏實叉難陀奉制譯如是我聞。一時佛、娑竭羅龍宮にいまして、與八千大比丘衆三萬二千菩薩摩訶薩と倶なりき。爾時世尊龍王に告げて言く。一切衆生心想異るが故に業を造ることも亦異なり。是の故に諸趣に輪轉すること有り。龍王、汝此會および大海中に形色種類各別なるを見るや不や。是のごとく一切心によりて善と不善とを造る。身業と語業と意業との致すところならざるはなし。而も心は無色にして見取ばからず。 . . . 本文を読む
結論。經典に説く種々の御利益は自己成就的予言であるとともに世界成就的予言でもあること。
1,「予言の自己成就」。「予言の自己成就」とは、根拠のない噂や思い込みであっても、個人や集団がその状況が起こりそうだと考えて行動することで、事実ではなかったはずの状況が本当に実現してしまうことと言われています。アメリカの社会学者W・I・トマスが説いた「もし人がその状況を真実と決めれば、その状況 . . . 本文を読む
「八幡大菩薩託宣集」「光仁天皇八年。宝亀八年丁巳777五月十八日託宣。」
「明日辰時を以て沙門と成る、三皈五戒を受くべし。自今以後は禁断殺生・放生すべし。但し国家の為に巨害之徒出来たる時は此の限にあらず。疑念なかるべし。
古仏垂迹大悲菩薩の御身なり。仏位にして説き給はば経教と仰ぎ奉り、神道を以て宣るをば、託宣と称す。真実者也。不虚妄者。不誑語者也。御誓願に任す之旨、天皇や奉り守り給ふ。」 . . . 本文を読む
「如来の福田は、一味平等であるのに、どういうわけで、衆生の受ける布施の果報は異なっているのであろうか。衆生にはなぜ功徳の多少があるのか。」「おなじ水であっても、器によって形がちがうように、諸仏の福田も、専ら功徳を受け取る衆生の側の差異により差異が生じる。しかしそれらの果報の差も実際には『空』である。」以下、華厳経・明難品・第五段落「福田甚深」の項の和訳と原文。文殊菩薩、目首菩薩に問うていうに、「仏 . . . 本文を読む
「あらゆる名句これ真言ならずということなし、凡百の施為これ密印にあらずということなし」『五部陀羅尼問答偈讚宗秘論(大師)』
「凡そ諸のあらゆる挙手動足、皆これ密印なり、所有の言語はすなわち真言となり、所有の心念、自ら定恵となり、万徳自ら厳る」『五輪九字秘釈(覚鑁)』
「一切の挙動、印契に非ることなし。・・一切の言語、真言に非ざること無し」『秘密宗念仏鈔(道範)』 . . . 本文を読む
唐大和上東征傳・眞人元開(淡海三船・唐僧・道璿に従って出家し、元開と号す.鑑真和上十七回忌に唐僧思託の依頼により撰す))撰(鑑真和上の出自・出家まで)大和尚諱は鑑眞。揚州江陽縣の人也。俗姓淳于。齊の辯士髡の後也(淳于髡じゅんうこん・は戦国時代、斉の威王に仕えた稷下の学士の一人)。其父、先に揚州大雲寺智滿禪師に就きて受戒し禪門を學す。大和尚年十四。父に隨ひて入寺し、佛像を見て心感動す。因って父に請ひ . . . 本文を読む
Q,凡夫の印明は効験があるのか?
A,凡夫の印明も不思議な法印の力で一切の諸賢聖・諸天龍八部・一切鬼神等が助けるので願いを成就せしめる。
「慈氏菩薩略修愈誐念誦法卷下・ 持誦本尊眞言法品第四」
「復次此法不思議力如如意寶。如意寶雖無所言。隨所願處必不違願。此如來法印亦復如是。雖無言無相。作一切法必得成就。此是法力不可思議故也。復次此法若奉持者。雖在凡夫未斷煩惱。以法力故隨所作處。等彼聖力驅使 . . . 本文を読む
いま大海の中にあらゆる衆生の形色粗鄙にしてあるいは大、あるいは小、みな自身の種々の相念に由って身語意の諸の不善業を作るに由る。この故に業に従って各々自ら報を受く。・・能く観ずるがよい、この大海の中のあらゆる魚べつの貌がたくさんある。・・形が粗末で見られぬ、或いは大小ありて種々不同である。皆自身の想念による。自身の心が曲んだら身と口と意と十不善十悪の力によってそうなる。自身が作って自身が受ける。・・ . . . 本文を読む
密教に説く懺悔密教大辞典には「佛・菩薩・師長・大衆等に対して過去に犯したる己が罪を発露懺悔してその忍容を請ひ、悔い改むることを誓ふを云ふ。仏教の実践道徳上極めて重要なつことの一つにして罪障消滅の必須条件とせらる。故に大小乗の諸経論にこれを説くこと頗る多く、その方法種類等は所説区々なり。戒律には布薩・自恣の法によりて懺悔を行ふ。真言宗には五悔・九方便・礼文等に懺悔の文あり。(五悔。第一・至心帰依帰命 . . . 本文を読む
前陸奥守安大夫(安倍貞行)華山寺に於いて法華経を講ずる願文
「弟子従四位安倍朝臣貞行、敬って妙法蓮華経一部を写し奉る。即華山寺に於いて高僧を禮請し妙義を演説す。二十三日より二十六日に至る朝夕八座、三尊を敬禮す。今日也。先孝過去の夕は此の寺也。弟子帰依の地、發意由あり。宿縁すでに結ぶ、弟子先に外吏と為りて平生念を作す。三七五七、四十九日、善功徳事、逆修並に畢りぬ。今此の大乗経を荘厳 . . . 本文を読む
金剛般若波羅蜜經(全巻書き下し) 姚秦天竺三藏鳩摩羅什譯 ・金剛般若経の題意大師は「金剛般若波羅蜜經開題」で「(金剛般若波羅蜜經の梵字名である)バザラセイジキャハラジニャハラミタソタランの十三字は四名を詮す。筏日羅の二字は金剛と翻じ、セイジキャの三字は能斷と名け、ハラジニャの二字は智惠と名け、ハラミタの四字は已究竟と呼び、ソタランは貫線と號く。即ち此の四名を合束し一會の經目と為す。・・(唐の訳では . . . 本文を読む