「原人論」は中国の華厳五祖とされる圭峯宗密の著作です。運命についての考え方を示しています。
「身を修めることなく悪行にふけるもの(夏の桀王や殷の紂王)が貴人の扱いを受け、倫理道徳の道を守るもの(孔子、孟子)は身分がいやしいとされ、徳行なくも財力に富み(斉の景公)徳があっても貧乏くらし(原憲)逆臣であっても吉祥があり(魏の曹操)大義に殉じても凶運となる(諸葛孔明)仁愛の実践者でも若死にし(顔回)横暴をきわめても長命のものがいる(盗跖)天の道に従順なものが亡び、道理に背反するものが栄えるといった不条理はどうしておこるのか(昔よりこういう疑問は俗人の間で絶えなかったようです)」(続)
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お疲れ様です。
近代以前、宗密の『原人論』を学ぶのは、学人にとって、必須だったとされております。
その記事をアップされるご苦労に、頭が下がります。