福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

念を離れば惑いなき故に因果なし

2023-12-29 | 法話
盤珪語録「一切の境涯を離れたるを座というなり。只眼を閉じ座しいるを座禅とはいわず。・・一切の惑は念を用いるゆえに輪廻顛倒す。怒の念出るときは修羅となり、愛欲を畜生とす。物を惜しみ好むを餓鬼とす。これらを棄てずして死に去るときは永劫輪廻し、種々の形を受け替え、生死流転す。念を離れば惑いなき故に因果なし。因果なきゆえに輪廻なし。念有るうちは善を修すれば善の因果あり、悪をなせば悪の因果あり。念を放れ妙智 . . . 本文を読む
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Q,なぜ所願が成就しないのか?

2023-12-29 | Q&A
Q,仏様は、衆生の願いを聞き届けてやろう、という誓願をお持ちのはずだが、なぜ所願が成就しないのか?A,世俗の事を願わずに、悟りさえ求めて祈っておれば、仏様の力でやがて除災招福となる。俗世の欲心で祈っても佛心に反する故に願いは成就しない。(私に曰く、「一旦「空観」に徹してそののちに強いイメージを持てば善願は成就すると思われます」。)夢中問答集(無窓疎石)より・・・「佛菩薩の真の功徳問、佛菩薩は皆一切 . . . 本文を読む
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今日は平安時代薩摩の国で南蛮人が日本人を虜掠した日

2023-12-29 | 法話
  (左経記・寛仁四年1020閏十二月)「二十九日・・南蛮賊徒、薩摩國に到り人民を虜掠の由。即参左府由事由、次参関白殿、府解を覧ぜしむ。次為御使参御寺由此れ由、改元の後慥に追討すべき、大宰府に官符を賜うべし。」 (南蛮人が襲来したという大宰府の解状を丹波奉親は、左大臣藤原顕光や関白藤原頼通、前摂政藤原道長に見せた。道長は、翌年必ず南蛮を追討するように太政官符を大宰府に下すように命じた . . . 本文を読む
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今日は御七日御修法のもととなった「修法灌頂の事」が宣せられた日です

2023-12-29 | 法話
今日は御七日御修法のもととなった「修法灌頂の事」が宣せられた日です。類従三代格巻二です「修法灌頂の事。太政官符。まさに年ごとに修法せしむる事。右従二位行大納言兼皇太子傳藤原朝臣三守、宣じられ勅を奉ず。大僧都傳燈大法師位空海、表するにより毎年宮中に金光明会講経一七日間、真言宗法を鮮明する僧二七人、沙弥二七人を撰び、一室を壮厳し別して修法せしめ同じく国家を護持せしめ共に五穀を成熟せしむることを宣す。  . . . 本文を読む
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今日は疫病退散のため諸国に仁王般若経を転読させた日 

2023-12-29 | 法話
         史料綜覧 巻五 / 建治三年(1277)十二月廿九日条 「廿九日葵未 仰五畿七道諸国 為攘流布之疾疫 随官符到来 択吉日宜令転読仁王般若経由宣下」 天皇は後宇多天皇。鎌倉将軍は惟康親王、執権は北条時宗。 此のすぐあと、建治四年二月には疫病により建治から弘安へ改元していますから相当な流行であったと思われます。 . . . 本文を読む
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今日は南方熊楠の命日(昭和16年12月29日没)です

2023-12-29 | 法話
今日は南方熊楠の命日(昭和16年12月29日没)です。熊楠は1867年5月18日(慶応3年4月15日)に和歌山市のに金物商・雑賀屋の次男として生まれましたが、南方家は海南市にある藤白神社(熊野神がこもるといわれる子守楠神社)の信者で熊楠は特に体が弱かったため、「熊」と「楠」の二文字をここから授かった、といいます。大成する人人を見ていると、成功者は一代でできるのではなく、先祖の徳を頂いてはじめて大成 . . . 本文を読む
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