○スメタナ 「わが祖国」 アーノンクール/ウィーン・フィル 2001年11月3~7日
アーノンクール、ウィーン・フィルとどちらも「わが祖国」とはあまり縁がないように感じますが、中々ユニークな演奏を展開していて一聴に値するのではと思います。
「高い城」の冒頭、ハープを左右に配置しているため、左右から交互に聴こえ、とても新鮮でした。なぜ今までこういう配置をしなかったのかと思います。
「モルダウ」では、最後の2つの和音をゆったりと長めに奏していて、どこか脱力感を感じさせます。
「シャールカ」、「ボヘミアの草原と牧場から」もテンポのとり方に面白いところがあります。
「ブラニーク」の終わりの部分では、徐々にテンポを落としていき、これもまた脱力感を感じさせ、ユニークな演奏を終わります。
CDの写真はテルデック盤ですが、この盤はすぐに発売中止になり、後に他のレーベルから発売されましたので、めずらしいのではと思います。