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「土建による衰退」が鮮明に、巨額のインフラ投資で空き地だらけ - 癒着腐敗政権のもたらした虚妄の復興

2021-03-11 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
あの東日本大震災から10年、悲しむべき現実が明らかになってきた。
腐敗した安倍自民がインフラ関連に巨額を投入したために
利権ばかりが強化され被災地の衰退が加速している。

嘘つきの菅は口では体のいい言葉を吐いていたが
菅が無責任で欺瞞に満ちた口だけ政治家であることが
(節穴でなければすぐ分かるが)改めて確認されたと言えよう。

その証拠に復興特需が過ぎ去った被災地から人口流出が加速、
仙台だけが膨れ上がっている。仙台は東北で群を抜く低出生率だから
東北自体の衰退に拍車がかかるであろう。

これも腐敗癒着政党である自民に投票したからだ。
因果応報であり、腐敗癒着政党に投票したB層も
震災復興を失敗させた共犯である。

▽ 地方で重要なのは人材の「質」であり、政府の施策だけで再生する自治体など存在しない

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』(相川俊英,集英社)


当ウェブログの厳しい警告は、令和年間においてまさに実現しつつある。。

「元々、東日本大震災の被災地は過疎に苦しんでいた地域が多く、
 多くの識者が当該地域からの人口流出が起きると予想しており
 「復興」どころか「復旧」すら困難であることは予想されていた」

「加えて原発事故による壮烈な風評被害で
 福島とその近隣の第一次産業・観光業が凄まじい打撃を受けており、
 深刻な影響は後々まで残ることになる」

「知られているように被災地支援の熱意と活動は漸減するものである。
 被災地での日常回復も個々の状況や資質によって「まだら模様」となり、
 被災による打撃が甚大であった人々、復興の動きに取り残された人々は
 経済的にも心理的にもより苦しい状況に追い詰められつつある」

「寄付金でも「買って応援」でも彼らの苦境は改善されない。
 まして、自民党が票田にカネをばら撒き、選挙に勝つための方便である
 「国土強靭化」では復興が永遠に不可能なのは明白である。
 (せいぜい彼ら利益共同体の「利権回復」でしかない)」

「陛下が震災の影響が色濃く残っている被災地の現状に心を痛め、
 深い気遣いをされているのを聞いてしみじみと心打たれた後に、
 安倍首相のいつもの空々しい言辞を聞いて猛然と怒りが込み上げてきた」

「復興が進んでいる一部の見た目の良い場所だけで物見遊山し、
 震災が「新しいステージ」に入ったなどととんでもない嘘を吐く政治家は、
 天皇陛下のお気持ちを踏みにじる叛逆者に限りなく近い」

「今、被災地は復興どころか復旧も不可能になりつつある。
 それは様々な理由に基づくものだが、最大の理由の一つは安倍政権である」

「「国土強靭化」などと愚劣なプロパガンダを展開して
 公共事業予算を全国津々浦々にバラ撒いたために
 被災地に向かう筈の資材も労働者も一気に分散し、コストも高騰した」

「自民党のお家芸である業界買収策の余波で、
 ただでさえ困難な復興が遅れに遅れ、
 自民党と癒着している建設業界が優先するのは「ハコモノ」である。
 生活再建は業界に及ぼす恩恵が少ないので後回しにされる」

「このようなことは、自民党の通弊として、
 これまでの「実績」から見て分かり切った話だった」

「権力の監視どころか「権力の犬」になっている御用メディアは恥さらしである。
 こうした被災地の実情を知っていたら、「新しいステージ」が嘘八百である位はすぐ分かる筈だ」

「口ではいいことを言うが、相変わらず中身が伴っていない安倍首相。
 状況がかなり良い場所ばかり視察し、子供と一緒に写真に収まって
 自分のイメージだけ良くしようとする魂胆が見え見えである」

「あのバラ撒き民主党よりも自民党は6兆円の予算を上積みしていた。
 この巨額予算が、人口流出した被災地の巨大な建造物に化けたのである」

「震災復興がうまくいかなかったことは、この速報を見れば明白である。
 安倍政権による「被害」はこれにとどまらない。
 建設業ばかりに労働者が集中した被災地は、二度と立ち直れなくなる。
 自前の産業を失い、産業が空洞化する。政治家に予算を求めて生きるしかなくなる」

「被災地には穏和な人が多く、支援を受けて感謝している。
 だからはっきりと言わないのだが、本音は以下の通りだ。
 「安倍首相は大嘘つきで、「新しいステージ」になど入っていない」
 「安倍政権や自民党は、被災地よりも建設業界のために行動している」
 「震災復興は失敗しており、復旧すら不可能になった」」

「口だけ安倍政権が、経済ばかりか震災復興でも成果に乏しく、
 寧ろ復興を妨害している様相が明らかになってきた」

「「被災地の復興に向けた取り組みを加速する」などとまた空々しい美辞麗句を語るが
 映りの良い子供と一緒に御用メディアのテレビに映ってばかりで、
 震災復興が思うように進んでいない苦い現実を誤摩化そうとしている」

「その見え透いた小細工も道理であり、人の少ない場所に巨大な土木工事ばかり進み、
 自民党の票田である建設業界ばかりが儲かっているのが現実だからだ。
 自民党の国土強靭化こそが震災復興を妨げる根源なのだから、誤摩化すしかない」

「国勢調査によれば、被災地の人口流出は加速している。
 確かにインフラが失われてしまえば生活が困難になるから仕方のない面もあるが、
 福島の深刻な人口減少をみれば、「復興に向けた取り組みを加速」などと大嘘をつくのは
 とんでもない話であるばかりか、政権の重大な責任を認識すらしていない事実を示すものだ」

「また、岩手・宮城の人口減少トレンドは全く変わっていない。
 「取り組みを加速」したつもりだけで、成果は乏しい低能の証拠であるのは明白だ」

「「復興を加速」と称した安倍首相の発言は嘘で、
 投入した兆円規模の予算にもかかわらず
 東日本大震災の被災地復興ははかばかしくない」

「矢張り「復興格差」が進んでおり、特に福島原発事故の悪影響が甚大である。
 2020年に日本国民が東京五輪に束の間の熱狂を見せる時にも、
 多くの被災地自治体は今と左程変わらない現実を痛感せざるを得なくなる」

「これも大方の予想通りであろう、
 カネをいくら投入して公共事業を行っても、かつての生活が戻ってくる筈がないし
 被災地には元々人口流出・減少が続いていた地域が多いこと、
 そして福島原発事故は不可逆的かつ長年に及ぶ悪影響を与えていることから、
 復興が容易でないことは初めから分かっていたことなのだが」

「軽々しく大言壮語した安倍首相と、
 社員に対して「高く評価されている」と豪語する東電社長の言葉が、
 かつての暮らしを取り戻せない被災地の現状の前で
 白々しく響くだけなのは至極当然のことと言える」

「このままだと、建設業への降って湧いた特需と
 仙台など一部の震災バブルに終わってしまいかねない。
 多くの人々の命が失われ、コミュニティと生活が破壊された末に
 そうした結果しか残らないのなら、「復興」という言葉に対する深い不信ばかりが残る」

「西日本の豪雨災害により、改めて確認できたことがある。
 日本は「民度一流、議員三流以下」の国である」

「名もなき一般国民が、自前でボートを出して被災者を助けて廻ったり、
 自らも被災しているにも関わらず真っ先に炊き出しを始めたり、
 今回もまた諸外国が讃歎を惜しまない驚くべき事例が複数ある」

「しかし、この前例のない豪雨災害において一般国民の示した「民度の高さ」と、
 与党議員の示した自己中や「程度の低さ」が真に驚嘆すべきコントラストだ」

「「赤坂自民亭」炎上の件も醜悪だが、それは実は本質ではない。
 腐敗した自民党議員が大勢の犠牲者や被災者を「利用」して
 「国土強靭化」と称した業界バラ撒きの謀略を巡らせているのが最悪なのだ」

「死者を利用して予算を出させ、自分の票に繋げるという
 人間として最低最悪の行動と言っても過言ではない。
 (勿論、議員としても最低最悪であるのは言う迄もない)
 こうした「反社」議員の歳費を大幅カットして復興予算に投入すべきであろう」

「腐敗したこの連中の「業界バラ撒き」が地方自治体を衰退させ、
 地方からの人口流出と高齢化を加速させてきたのである」

「論より証拠、東日本大震災でも今回の豪雨災害でも、
 安倍の口だけ「国土強靭化」は殆ど効果を発揮せず、
 防災・減災に役立った予算の方が遥かに少ない位である。
 政策リテラシーが果てしなく低い安倍が何もしていないのは想定内だが、
 自民党議員も国交省も防災の費用対効果や検証を碌に行っていない」

「腐敗している上に大勢の国民を無視し、
 自分の選挙と票田への利益誘導しか考えていない
 自民党議員はまさに「国賊」と言うべきなのだが、
 こうした「国賊」を議員として選んだのが「民度」の高い国民なのだから不思議だ」

「考えられる結論はただ一つ、「日本国民の最悪の資質を反映したのが自民党議員」で、
 日本国民の自己中心的で利益誘導ばかり求める体質が国会議員に集中的に体現されているのだ。
 (実績や日頃の行動から見てそれ以外の結論は出ない)」

「国交省が治水計画の見直しに着手するとのことなので、
 矢張り国交省も自らの見通しが役に立たず、想定が外れている事実を
 認めざるを得なくなった訳である」

「しかし悲しいことに「業界」との関係が余りに深過ぎる官庁だけあって、
 「堤防の高さやダムのかさ上げ」等という旧態依然の対処しかない」

「相変わらず、防災の実効性や費用対効果を無視して
 防災事業の焼け太りのような非効率的状況を脱する見込みがない」

「諸先輩方に逆らえない組織というものは、正しい方向へ舵取りすることが非常に難しい、
 そうした深刻な現実をまた改めて証明してしまったと言える」

「安倍自民の国土強靭化(という名前の選挙対策のバラ撒き)や省庁の防災対策の
 非効率性を嘲笑うように、住民主導の防災対策と訓練で「一人の犠牲も出さなかった」
 奇跡的な団地が広島にあるが、安倍も自民も霞が関の組織人間も何も学ばないのだろう」

「その「奇跡の団地」の合言葉は「自分の命は自分で守る」であり、
 災害においては業界バラ撒きに必死の安倍や自民など信用してはならず、
 緊急時には官庁や自治体が住民を救ってくれる訳ではないと教えてくれているのだ」

「それを理解できずに国土強靭化などという欺瞞的な標語を信じる地域住民は、
 これまでの口だけ「復興」事業と同様に、故郷を衰退に向かわせることとなろう」

「自民党や政府の「復興」事業など信じてはならない。
 これまでの被災地での「復興」の実態が明々白々に証明している。
 奥尻島は地理的条件において著しく不利という点はあるものの、
 東日本大震災の被災地でもそっくりの状況になっているのが何ともやりきれない」

「国土強靭化よりもハザードマップ、それに加えて住民の意識と行動だ。
 災害の危険性の高い地域ではそれしかない。
 また、国交省は自らの見通しが外れている事実を直視し、
 機動的に社会インフラの復旧を行える仕組みを整えるべきであろう」

「東日本大震災から8年。追悼式で安倍は「復興を加速していく」と豪語したが、
 実態は被災地の方々や殆どの国民がよく理解しているように、真逆である」

「「復興は加速していない」「ハコモノ等のインフラだけ(=土建だけ活況)」
 「若者が戻って来ない」「政治家の言葉は空疎」が偽らざる真実なのだ」

「当ウェブログは公共事業や「国土強靭化」で復興を加速させようとしてはならない、
 それはこれまでの震災を見れば明白であり、重要なのは人材であると指摘してきた」

「全く学習能力も自浄能力もない安倍と霞が関は、過去から学ばず
 東日本大震災の被災地にインフラばかり整えようとし、
 被災地からの若者の流出を招いているのである」

「人口統計から、「復興が加速」などしていないことは明白である。
 ペースは緩慢で、二度と元には戻らない被災地も多いのだ。
 特に困難に直面しているのは、若年層が流出して戻らない地域である」

「特に、安倍が国会で非常用電源を失うことはないと豪語したにも関わらず
 (この劣化二世は、10年以上前から軽薄で嘘つきで無責任だったことが実証された訳だ)
 実際は全く逆の結果となり歴史に残る過酷事故の直撃を受けた福島の被災地は深刻である」

「こちらは政策で対処しようとしても条件的に厳しいところではあるのだが、
 エネルギー政策の転換をサボって福島の潜在エネルギー資源を活用せず、
 大規模な除染事業で腐敗が黴のように広がっているのは間違いなく安倍の責任である」

「「日本は「民度一流、議員三流以下」の国である」と当ウェブログは指摘した。
 安倍は三流以下なので(B層を騙す能力だけは一流)勿論例外はあるが、
 残念ながら東日本大震災からの復興においては完全に正しかったと言える」

「三陸海岸の地理的条件を活かした「南三陸わかめ羊」や
 三陸の陸前高田でしか養殖できない「エゾイシカゲガイ」のように
 見事に復興に貢献している素晴らしい例はある」

「それらは皆、例外なく民間発の事業である。
 安倍の手柄でも霞が関の貢献でも全くないのは言う迄もない」

「恐らく20世紀の世界でも有数の英明な君主であった昭和天皇。
 満州事変勃発の際には軍需物資禁輸の恐れを予見し、
 226事件では若い天皇を軽んじて日和見する陸軍幹部に決然たる姿勢を見せ、
 終戦時の的確な見通しも人間宣言の決断も常人の遠く及ばないところだった」

「その余りに偉大な父から天皇の地位を引き継がれたこと自体が
 筆舌に尽くし難い程に大変なことではなかったかと推察する」

「雲仙へ、神戸へ、東北へ、中国・九州へ。
 そして沖縄へ、サイパンへ、ペリリューへも。
 象徴天皇の新たな規範を陛下が築かれたと言っても過言ではない」

「陛下のお言葉は「国民に寄り添って」というものだったが、
 「災害の時代」だった平成に被災地を見舞われる両陛下は
 国民の方こそ自ら寄り添い申し上げないとと思わせる存在だった」

「国民の側も災害時において世界一と言っても過言ではない
 「民度」の高さを随所で示しており、災害支援への恩返しや
 過去の水害の伝承による迅速な避難など、改めて感服させられる例が複数見られる」

「政策面ではすっかり保守退嬰になっても
 災害時になると高い倫理性が必ず示されるのが不思議だ」

「令和は経済面では殆ど良い話がないと運命付けられているが
 (即位式に便乗して自己アピールに走った劣化二世のせいである)
 日本社会自体は決してその高い資質を失うことはないだろう」

「災害大国日本では、過去の災害の教訓を生かして
 驚くべき防災や避難を成功させた地域が必ず出てくる。
 今後も貴重な教訓を無にしないよう、先進例から学ばなければならない」

「台湾よりも遥かに劣る「後進国」並みの「全国で休校」という愚かな措置が行われ、
 判断力に劣り実行が遅い泥縄な日本政府の体たらくが全世界に知れ渡っている」

「安倍が碌に効果のない一斉休校で見え透いたパフォーマンスするから、
 民間事業者が凄まじい打撃を受けている。
 愚かで利己的なトップがいる国はえてしてこうなるのだ」

「しかし震災時も豪雨災害時もそうだったが、非常事態においては
 日本国民は驚くような民度の高さを示すものであり、今回も同様である」

「程度が低過ぎて寧ろ悪影響をもたらしている政治家とは違い、
 民間では俊敏に、困っている人々を助ける活動が始まっている」

「愚かで空疎なパフォーマンスしか芸のない首相が一斉休校を宣言すると、
 すぐさま保護者を助けるために子を預かる活動が始まっている。
 静岡などでは学校に子の居場所をつくり、学童では必死の防疫対策の上で受け皿を作ろうとしている」

「また、劣化二世の愚劣な判断で大打撃を受けた給食業者は
 食材を一気に買い求める消費者によって打撃を緩和させることが出来、
 より独創的な活動としては経営難に追いやられた飲食店が受注して
 低所得世帯に食事を届けるスキームをNPOが編み出した」

「ただ残念なのは、最近の選挙でのは日本の民度は明らかに低下しているので
 事態を改善させるどころか悪化させる愚かな政治家が権力を握ってしまうことだ」

「感染者の出ていない地域は分散登校にすれば良かったものを。。
 安倍は無意味な食品ロスを大量に生んだ点でも愚かで、恥晒しだ」

「悪しき官邸主導で政策を歪め、官僚機構を意気沮喪させ、
 社会を腐蝕させる政治が行われるのはそれが元凶なのである」

「悲しいことに、東日本大震災や豪雨災害での失政、
 地方創生の失敗と同じ様な現象がまた再び起きている」

「人口流出が進む被災地の現状は明白な復興の「失敗」を示している」と当ウェブログは警告した。
豪雨災害でもコロナ禍でも学習能力ゼロの与党と腐敗政治家が日本社会を深く蝕んでいる。

▽ 政策面での「民度」はこの通り、政治主導での巨額の公共事業は確実に失敗する運命

『震災復興 欺瞞の構図』(原田泰)


「東日本大震災での「復興」の失敗は、西日本の豪雨災害でも繰り返されることとなろう」
とも当ウェブログは予言したが、悲しいことに予想通りの惨状である。

「「国土強靭化」という虚名の下で進められた復興は失敗に終わり、
 立派なインフラや急拵えの建物・住宅ばかりが残って
 高齢化と人口流出は相変わらずである」

「嘘つき安倍の言う「復興を加速」の実態はこのザマだ。
 脱税した除染会社の有り様からも分かるように
 加速したのは政策にたかる便乗主義と腐敗だ」

「他方、復興の中で素晴らしい人間力、人材力も発揮されたが
 殆ど全てが民間発であり、国会議員は時折申し訳のように来て
 自分の手柄であるかのように自画自賛するだけなのである。
 (空疎な嘘と欺瞞を垂れ流す安倍がその典型)」

「コロナ対策の件でも明らかになっているが、
 日本社会は「政官は形だけ、民間発の活動の方が優秀」である。
 震災復興でもありありとその病弊や民間活動の質の高さが示された」

「南三陸で震災後に質の高い牡蠣養殖を実現させた事業者は
 「若者はやりがいと誇りがあれば集まる」と語っている」

「安倍自民が、若者にやりがいも誇りも与えられないから
 被災地から若年人口が流出し復興が失敗し続けているのである」

安倍や菅の「戦略上の大失敗を、戦術の巧妙さで取り返すことはできない」ということだ。
太平洋戦争は昔の話ではなく、今も完全に同じ構図である。

 ↓ 参考

土建ばかり先行した復興の虚妄、人口は流出し人が戻らない被災地 - 安倍の「利益誘導強靭化」政策の帰結
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e9521b01ca0a6bc70805de87f101b733

被災地に戻らない若者、安倍の言う「復興加速」は土建業だけ - 政府や霞が関は予算をバラ撒くのみ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6f3779a1f9e6fed9b76d02dd6cd76e19

国交省の想定は外れてばかり、「国土強靭化」は予算の無駄と実証 - 命を守るのは住民主導の対策と訓練だ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/a4a243e2925114b2cdeba8f29cd1b1ec

復興予算6兆円増額して人口減少が止まらず、安倍政権はもはや害悪 -「復興進んでいない」が住民の54%
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d54f95e8d21729902e8ae49c5c25d54a

被災地の女性の貧困が深刻化、自営業者・パートの約7割が失業中 -「国土強靭化」で復興できる筈がない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/af4ca12c6b88a24beb5dfa856ad6ee5f

▽ 腐敗政党による空虚な「地方創生」が失敗したまま、令和に突入した日本。。

『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(増田寛也,中央公論新社)


震災10年、空前のインフラ増強 予算37兆円超 東日本大震災10年 検証・復興事業①(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF281Z70Y1A120C2000000/
”3月11日で東日本大震災発生から10年となる。地震と津波に加え、原子力発電所事故まで起きた未曽有の複合災害に対し、政府は37兆円超の予算を投じ復興を進めてきた。前例のない手厚い支援は功を奏したのか。復興事業を検証する。
 青森と福島をつなぐ東北の大動脈が21年度に完成する。国が2兆円を投じて整備する復興道路・復興支援道路だ。全線開通すれば、車で8時間半かかった八戸―仙台間を5時間余りで結ぶ。釜石港(...〔以下略〕”

政府は巨額の予算を浪費して衰退を加速させた。
結論としてはそうならざるを得ないであろう。


かさ上げ地区の人口44%減、宅地の34%は空き地のまま…読売調査(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/shinsai311/news/20210308-OYT1T50012/
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で、津波から街を守るため、土を盛って地盤を高くする「かさ上げ」を行った地区の人口は、震災前より44%減ったことが読売新聞の調査でわかった。事業が長期化するなどし、ほかの地区に移転する住民が相次いだためだ。再生された宅地の34%は活用されず、空き地となったままだ。
 3県でかさ上げを行った市町村を取材し、15市町村の33地区について集計した。商業地だけをかさ上げした地区や、人口が不明な地区は除いた。震災前に計4万3061人だった人口は、2万4193人に減少していた。かさ上げした宅地の面積は422ヘクタール、うち144ヘクタールが未活用だった。
 かさ上げ後の街の再生には、土地区画整理事業が多く使われた。特定区域を再開発する際、道路や公園を作るため、宅地の位置を変えたり、面積を減らしたりして、元の土地と造成後の土地を交換(換地)する。
 住民の財産にかかわるため、自治体は地権者一人一人から承諾を得る必要がある。この作業が、復興を長期化させる一因になった。
 33地区のうち、人口が減ったのは26地区。減少率が91%で最も大きい岩手県宮古市田老地区は、1400人から130人に減った。高さ10メートルの巨大防潮堤が津波で破壊され、181人が犠牲になった。県と市は防潮堤を14.7メートルにし、平均1.6メートルかさ上げした。一方で移転を望む住民のため、近隣の高台を造成した。
 市は600人が戻ると想定したが、再び浸水する不安から高台を選ぶ住民が多く、4割は空き地だ。
〔中略〕
 人口が増えたのは5地区、同数は2地区だった。福島県新地町の新地駅周辺地区の15ヘクタールは、4割弱が空き地だが、人口は187人から240人に増えた。近くに液化天然ガス施設ができ、同地区に関連会社の社員寮などが建ったためだ。
〔中略〕
 被災自治体の復興計画の策定に携わった東北大の増田聡教授(地域計画)は「自治体は震災後の街のあり方をどうするか、事前に住民と話し合っておくべきだった。復興に時間がかかっても、将来の展望があれば、住民は戻りやすくなる」と指摘する。”

どのような復興を目指すべきだったのか、
詳細な検証はまだ為されていないが、
人口の大幅減少から見て明らかに「失敗」である。


縮む沿岸部、ひとり勝ちの仙台圏 浮かぶ被災地の不均衡(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASP3B7V0KP37UTIL029.html
”死者・行方不明者、関連死を含め2万2192人が犠牲になった東日本大震災から、11日で10年を迎える。被災地は、持続可能な地域社会をどうつくるのかという課題と向き合いつつある。
 津波被災地では、人口減少が「再加速」する沿岸部と、人・モノ・カネが集中し続ける仙台圏との不均衡な姿が浮かび上がる。
 東北は震災前から人口減少期に入っていた。震災直後、大きな被害を受けた沿岸部は急激な人口減に見舞われる。多数の犠牲者が出たことに加え、住まいや仕事を失った被災者の多くが都市部に移った。

 復興事業が本格化するといったん減り方は緩やかになる。
〔中略〕
 様相が変わるのは17、18年ごろだ。前年からの人口減少率は再び上がり始め、震災前のペースを上回る自治体が増えている。朝日新聞の調べでは、岩手・宮城の27の沿岸自治体のうち、18年の減少率が10年を上回ったのは23自治体にのぼる。
 要因の一つは沿岸部で高齢化が進み、死亡数が出生数を大きく上回るようになったこと。加えて転出者が再び増え始めたことだ。両県で建設需要がピークを過ぎたのは16年ごろ。一方で国の補助金を受けた被災企業のうち、売り上げが震災前の水準以上に回復したのは、20年時点でも4割強だ。復興特需が終わり、産業再生も不十分な沿岸部から、働き手が流出していることがうかがえる。
 岩手県大槌町の平野公三町長は「仕事を求めて町外に出たり、避難先のまちにそのまま住んだりする人が多い」と嘆く。震災前は1万6千人余りがいたが、現在は1万2千人を切るまで縮んだ。
 この間、膨張を続けたのが仙台市だった。東北唯一の政令指定市・百万都市で、震災前も人口は伸びていたが、この10年で3・9%、4万人近く増やした。このうち3万1800人が転入超過による社会増だ。仙台を除く26自治体の10年間の転出超過合計は4万6800人。沿岸部の流出人口のかなりの部分を吸収したとみられる。
〔中略〕
 仙台は震災被害からの復旧も早く、被災地全体の復興事業の拠点機能を果たした。また、東北太平洋岸を結ぶ高速道路網が復興財源で一気に拡充され、仙台圏には物流系の企業も集中している。(大西英正、仙台駐在編集委員・石橋英昭)”

そして仙台だけが膨張した。
仙台は元々低出生率であるうえに育児支援が凡庸だ。
被災地からの人口吸収により後々の高齢化による負担が重くなるであろう。


東日本大震災10年 検証・復興事業(3) かさ上げ造成、3割空き地 まち再建、定石のその先に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68992370Q1A210C2MM8000/
”「176平方メートル、795万円」「217平方メートル、990万円」――。岩手県大槌町の「空き地バンク」のサイトに載った町役場周辺の区画図に、売却・賃貸物件の赤い印が30個近く並んでいる。町は土地取得や住宅建設に200万円以上の補助金を出すが「住宅再建のニーズは一段落し、空き地はなかなか埋まらない」と担当者はこぼす。
 2011年の東日本大震災で町の中心部は高さ10メートルを超す津波にのまれ、壊滅状...〔以下略〕”

日経は空き家バンクの機能不全も伝えている。
そもそも自民党政権が産業面での復興に失敗しているのだから
移転補助金でどうにかできるものではない。


被災地に芽吹く新産業 夏イチゴ・巨大顕微鏡 東日本大震災10年(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB04BN60U1A300C2000000/
東日本大震災の被災地から新たな技術や地域の特性を生かした次世代型の産業が立ち上がっている。高い効果が期待されるがんの治療が始まり、物質を原子レベルで分析できる研究施設も具体的な構想が進行中だ。夏でも冷涼な気候を生かしたイチゴ栽培も規模が拡大。被災地を活性化する推進役として注目を集めている。

イチゴの通年産地に
 岩手県沿岸部で洋菓子向けに需要の大きい夏イチゴの通年栽培・出荷が軌道に乗り始めている。夏...〔以下略〕”

勿論、新しい産業の萌芽はある。
素晴らしい活動も(一部に)存在する。
しかし規模が小さく、被災地全体を支えることは出来ないのである。


ワイン完成、5年越しの夢 一時全村避難の福島・川内村 東日本大震災10年(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB03B5Z0T00C21A2000000/
東京電力福島第1原発事故で全村避難を経験した福島県川内村産のブドウを使ったワインが3月、完成する。2016年に苗木を植えてから足かけ5年で初の醸造にこぎ着けた。21年度には村内に設けたワイナリーも稼働。原発事故で居住者が3分2に減った村の活性化に期待がかかる。
 ワインは村の第三セクター「かわうちワイン」が製造する。20年秋に村の畑で収穫したブドウを使い、山梨、新潟県の2業者に醸造を委託。3月にボト...〔以下略〕”

期待できるのはこちらだ。
日本の醸造技術は(経済沈滞とは対照的に)年々向上しており、
人が戻るかどうかは何とも言えないが潜在力は高い。
(無能な安倍や菅、自民党による癒着政策とは違い、付加価値が地元に残る)


大震災10年 アイリスオーヤマ会長「我々は強くなれた」(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ190490Z10C21A2000000/
” 11日で東日本大震災の発生から10年となる。日経産業新聞は震災を経験した各地の企業を取材し、この10年間でどのような変化を遂げ、事業の継続やサプライチェーン維持などの面で進化を果たすことができたか聞いた。連載企画「震災10年 進化の軌跡」第1回は、地震と津波に遭遇した当事者である東北企業の経営者の「生の声」を届ける。

震災がなければ今のアイリスはない
東日本大震災を経験しなければ、当社が家電メーカーになることはなかった。今でも生活用品の企業だっただろう」...〔以下略〕”

アイリスオーヤマは基本的にデフレ・ビジネスではあるのだが
この低成長下で成長を遂げ顧客のニーズに応えた素晴らしい企業になった。
それ自体は良いことだが、それでも被災地の衰退は止まらないという現実も鮮明である。
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