連休ですので恒例の新刊紹介です。
トランプ元大統領が狙撃されるという世界に影響を及ぼす大事件が起きましたが
丁度、安倍元首相が狙撃される原因となった旧統一教会問題について新刊が出ています。
もしトラでなくほぼトラに向け加速しそうな米国とは対照的に
自民党安倍派と特定宗教団体との癒着の闇が追及されるようになった日本。
日米の相違の大きさを益々痛感させられる週末となりました。
さて他には、何故かジェンダー関連の新刊が多かったのが不思議、
女性研究者や女性著者のバイアスの強さが気になった今日この頃でもあります。
→ フレイザー委員会の報告や世界日報での内紛なども掘り下げ、
旧統一教会の異様な実態を明らかにしたレポート。
このような団体と深く関わっていた安倍派の苦境は自業自得である。
→ 登山者を厳しく制限する台湾の玉山(かつての新高山)に
環境対策で大きく劣るのが日本の富士山の残念な実態を明らかにした。
但しこの本は大衆インバウンドが中心で
日本において課題のハイエンド観光には全く触れていないのが残念。
マーケティングよりはユネスコの遺産・文化保護の視点である。
→ これは批判的考察が必要な新刊。
高邁な理想に固執し過ぎているのが一目瞭然で、
難民受け入れがドイツはじめ欧米各国で問題化しており
欧州では極右政党が勢力伸長している現実を無視している、
(ノルウェーを言い訳のように取り上げているのが如何にも苦しい)
国内であればクルド系難民の実態を調べた研究者の実地調査などから謙虚に学ぶべきでは。
→ 日本の男性は女性より不幸でかつ短命・孤独・発達障害が遥かに多く
深刻という悲しい現実を初めて指摘した貴重な一冊。
この事実を女性側から認めたのは珍しい、高学歴女性による
上から目線の「男性は降りろ」論より感覚がまともである。
→ 女性間の格差は男性より大きく、
階層意識は夫の所得や階層から強い影響を受けている事実が判明。
尚この本の「再分配」の定義は「豊かな人から貧しい人へ」という欺瞞的なもので、
平等に高負担な仏・北欧の再分配とは全然違うのに注意したい。
→ 韓国に比べれば規模はかなり小さいものの、
一般に認識されにくい日本社会の裏面を捉えた一冊。
但しジェンダー差の大きさを理由に海外に出る層は僅かである筈で、
日本女性の幸福度が男性より高く、かつ他先進国の女性とは逆に
上昇傾向にあることから容易に推測できる。
→ 業者の宣伝のように見えるのだが、
不登校の原因分析や具体的な対策が説得的で非常に興味深い。
(まだ事例が少ないのが欠点で今後の実証研究が重要になるだろう)
→ 親はとかく学校批判・社会批判に傾きがちになる不登校問題だが、
感情論を排して子供自身の要因や家庭環境要因をも冷静に指摘したのは
的確であり実効的な対策に必要な視点である。
→ 女性が弱者だと決め付け過ぎる通弊があり、
保育士の劣悪待遇の根源に家庭が適正な料金を負担していない問題があり
欧州に近い重税か高負担が必要なことを何故理解できないのかが不思議。
(社福幹部の補助金絡みの不正や不祥事にもかなり甘い)
→ 最後に連休に相応しいこちら。
初めて見たら誰もが驚く、何も知らなければ
CGと思ってしまう珠玉の作品集。
トランプ元大統領が狙撃されるという世界に影響を及ぼす大事件が起きましたが
丁度、安倍元首相が狙撃される原因となった旧統一教会問題について新刊が出ています。
もしトラでなくほぼトラに向け加速しそうな米国とは対照的に
自民党安倍派と特定宗教団体との癒着の闇が追及されるようになった日本。
日米の相違の大きさを益々痛感させられる週末となりました。
さて他には、何故かジェンダー関連の新刊が多かったのが不思議、
女性研究者や女性著者のバイアスの強さが気になった今日この頃でもあります。
『誰も書かなかった統一教会』(有田芳生,集英社) |
→ フレイザー委員会の報告や世界日報での内紛なども掘り下げ、
旧統一教会の異様な実態を明らかにしたレポート。
このような団体と深く関わっていた安倍派の苦境は自業自得である。
『オーバーツーリズム解決論 - 日本の現状と改善戦略』(田中俊徳,ワニブックス) |
→ 登山者を厳しく制限する台湾の玉山(かつての新高山)に
環境対策で大きく劣るのが日本の富士山の残念な実態を明らかにした。
但しこの本は大衆インバウンドが中心で
日本において課題のハイエンド観光には全く触れていないのが残念。
マーケティングよりはユネスコの遺産・文化保護の視点である。
『なぜ難民を受け入れるのか──人道と国益の交差点』(橋本直子,岩波書店) |
→ これは批判的考察が必要な新刊。
高邁な理想に固執し過ぎているのが一目瞭然で、
難民受け入れがドイツはじめ欧米各国で問題化しており
欧州では極右政党が勢力伸長している現実を無視している、
(ノルウェーを言い訳のように取り上げているのが如何にも苦しい)
国内であればクルド系難民の実態を調べた研究者の実地調査などから謙虚に学ぶべきでは。
『弱者男性1500万人時代』(トイアンナ,扶桑社) |
→ 日本の男性は女性より不幸でかつ短命・孤独・発達障害が遥かに多く
深刻という悲しい現実を初めて指摘した貴重な一冊。
この事実を女性側から認めたのは珍しい、高学歴女性による
上から目線の「男性は降りろ」論より感覚がまともである。
『女性の階級』(橋本健二,PHP研究所) |
→ 女性間の格差は男性より大きく、
階層意識は夫の所得や階層から強い影響を受けている事実が判明。
尚この本の「再分配」の定義は「豊かな人から貧しい人へ」という欺瞞的なもので、
平等に高負担な仏・北欧の再分配とは全然違うのに注意したい。
『ルポ 若者流出』(朝日新聞「わたしが日本を出た理由」取材班,朝日新聞出版) |
→ 韓国に比べれば規模はかなり小さいものの、
一般に認識されにくい日本社会の裏面を捉えた一冊。
但しジェンダー差の大きさを理由に海外に出る層は僅かである筈で、
日本女性の幸福度が男性より高く、かつ他先進国の女性とは逆に
上昇傾向にあることから容易に推測できる。
『不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルール(小川涼太郎,PHP研究所) |
→ 業者の宣伝のように見えるのだが、
不登校の原因分析や具体的な対策が説得的で非常に興味深い。
(まだ事例が少ないのが欠点で今後の実証研究が重要になるだろう)
『学校 行きたくない: 不登校とどう向き合うか』(榎本博明,平凡社) |
→ 親はとかく学校批判・社会批判に傾きがちになる不登校問題だが、
感情論を排して子供自身の要因や家庭環境要因をも冷静に指摘したのは
的確であり実効的な対策に必要な視点である。
『不適切保育はなぜ起こるのか──子どもが育つ場はいま』(普光院亜紀,岩波書店) |
→ 女性が弱者だと決め付け過ぎる通弊があり、
保育士の劣悪待遇の根源に家庭が適正な料金を負担していない問題があり
欧州に近い重税か高負担が必要なことを何故理解できないのかが不思議。
(社福幹部の補助金絡みの不正や不祥事にもかなり甘い)
『天空の庭』(KAGAYA,河出書房新社) |
→ 最後に連休に相応しいこちら。
初めて見たら誰もが驚く、何も知らなければ
CGと思ってしまう珠玉の作品集。