mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

直下型地震

2021-10-08 08:14:49 | 日記

 昨夜(10/7)下からドンと突き上げる感触に眼をさます。うん? と思うまもなく、ぐらぐらと揺れがはじまり、おっ、おっ、これは大きいと身を起こす。何かが落ちる音がする。「ここが一番安全だから」とカミサンも目を覚ましたようだ。
 私はリビングへいき、TVをつける。10時41分。なんだ、まだこんな時間なんだ。熟睡していた私が、可笑しい。震度5弱。東日本大震災のときと同じ震度。だが、十年前は揺れが長かった。パソコンを打っていた部屋から飛び出して、揺れが収まるまで部屋の入口でしばらく立ったままであった。だが、今回は、震源を確認しただけで、すぐまた寝に就いてしまった。その程度。
 私の住む緑区は震度5弱、隣の浦和区は震度4。緑区の南隣、川口市は震度5強、25km程北に離れた宮代町も震度5強。その間に挟まれた緑区は震度5弱。更に北側の間に挟まれた越谷市や春日部市は震度4。なんの違いだろう。断層が走る箇所に近いか遠いかだろうか。75km程下の直下型というから、地盤の堅さと揺れの伝わり方が関係しているのだろうが、堅い方が強く伝わるのか、柔らかい方が良く揺れるのか、それがわからない。ま、どちらにしても、今いるここからどこかへ引っ越すわけにはいかないから、関東大震災2・0がやってくるまで、待つしかない。ま、それまで寿命があっての話だけどね。
 朝になって、昨夜すでに、関西の兄弟からメールが届いていたことが分かった。あんな時間に、皆さん起きているんだねと感心しながら返信を打つ。電話も来る。ちょうど転んで傷ついた傷口に白血球が集まるようなものだ。もちろんそれで、手当になっている。
 古い大陸に暮らす(地震を体験しない)人たちは、こうした揺れに驚くらしい。だが私は震度5弱にはこの程度の反応しかしない。それが私の心の習慣。いいことかまずいことかは,後になってみなければ分からない。用心に越したことはないと、人は言うけれど、どこに越すラインがあるのか、心の習慣が決めるのだとしたら、慣れ親しむというのも大概にしないと、大怪我の元になる。
 何週間かは,大きな地震に注意して下さいと、TVが報道している。そろそろ来てもいい頃合いだと研究者は考えている。こちらは、ケセラセラですね。


健康な常態

2021-10-08 05:50:51 | 日記
 
目の付け所に舌を巻く

 福岡伸一『生物と無生物のあいだ』に踏み込もう。 まず驚いたのは、「動態的平衡」を説くまでに至る彼の関心の在処とその探究の航跡がかっちりと物語り化されていることであった。物語り化す......
 

 一年前のこの記事を読んで、そうだ、こういう本に出逢いたいがために、本を読んでいるのだと、改めて思った。読み始める時の「動機」が,読み進めるにしたがって修正され、あるいは別次元の関心が付け加わり、読み終わった時にそれもまた修正されて、書名の表現しているテーマが、じつはこの本の実在そのものという感懐をもたらす。これって、ちょっとした「世界」の旅をしたような気分を醸す。

 でも、わずか一年で、そう書いたことも忘れてしまっている。これが、年寄りの健康な状態。常態。ときどき、「1年前の記事」って、思い出させてくれるブログ運営者の手を借りて、感懐を新たにしている。ありがたいことだ。