mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

4時間の行動時間

2021-07-30 08:02:27 | 日記

 今日(7/29)、日光白根山の座禅山を経巡った。行動時間は、4時間。歩行時間は3時間。14000歩ほどの活動だが、体は着実に回復していることを感じさせた。

 朝のんびり、9時出発。丸沼高原スキー場のゴンドラに乗り、標高差1000m程を楽ちんに運んでもらう。こうやって師匠は、高山植物や鳥の珍しいのに出会おうという魂胆。私はそのお零れを頂戴しながら、3ヶ月半ぶりの体力チェックをしようと考えている。

 10時に歩きはじめる。晴れて青空が見える。だが樹林が続き、暑い日差しは避けられる。快適なハイキング。6,7名の団体が白根山の方へ追い越していった。あと1組が追い越していったのは、ひな鳥が目の前に迷い出てオロオロしていたから。それを師匠は、しっかりと見ようとする。胸から腹にかけて、斑点がいっぱいある。くちばしは黄色い。危険を察知しているのか、鳴きはしない。母鳥がどこかで見ているだろうから、こちらは姿を隠してやりたいが、あいにく広い場所。師匠は、オバネの色を見て、コマドリのひなと見立てた。

 実はそのあと、標高で2115m地点で、やはり鳥を見つけて足を止めた。コガラとかヤマガラかと見ていると、その桜の木の実に次々と小鳥が寄ってくる。ビンズイではないか。オオルリやコルリの声も聞こえる。と、キクイタダキだと師匠がいう。頭が黄色くない。ひなのようだ。と、頭の黄色いのが目に入る。双眼鏡もいらない。直に目の前で飛び交う。と、「向こう! キバシリがいる」と師匠が声を上げる。指差す木の幹に上りつつある鳥が見える。立ち止まる。まさしくキバシリ。見ていると上へ上へと上がっていく。と、もう一羽が飛び跳ねて、2羽が絡まり合う。縄張り争いというより、ペアリングの様子だ。しばらくあとまで、上へ下へと飛び交って姿を見せた。

 こうしている間に二組が通過した。私たちも、木道の上を恐る恐る通過する。師匠は桜の木の実を口に入れる。しぶい。振り返ると、目の前を1羽が飛んで目の前の灌木の先端の葉にとまる。葉は大きく撓って止まっている小鳥を際立たせる。と、もう一羽が貼ってきてすぐ脇に止まる。親鳥、コサメビタキだ。どちらも、飛び去ってはすぐにもとのところに戻ってくる。親鳥が飛びさる先には、他のヒナ一羽がいる。とその脇にまた一羽がいる。巣立ちしたヒナが母鳥に餌をねだっているのだ。母親は大変だなと同情する。

 最初に見ている地点からは、ちょうど逆の位置から見ている。通りかかったじいさんと孫、「もう行ってきたんですか?」と山頂へ行く気持ちを表す。「いえ、鳥に足止めを食らって」と師匠が応える。「ごめん」といいながら、其の人たちは山頂へ向かう。と、師匠が、声を立てる。ウソがいた。見ていると一羽ではない。3羽が姿を見せる。いやはや,もうこれだけで、ここへ来た甲斐があったと師匠はいう。ではここで帰るのか? いやいや、師匠は前向き。私の体も、まだ大丈夫だ。1時間20分が経過している。

 その先に避難小屋がある。まっすぐ行くと白根山にたどり着く。ここで左は曲がり、七色平に向かう。虹の七色を浄土に見立て、この名をつけたと看板がある。湿原だったところに木道を設えたようだが、今は乾いてきている。10分ほど進んだところから、再び白根山の方向へ上り始める。白根周回の下山路に取ることが多いルート。その途中の座禅山まで行って、ぐるりと回って登り口近くで、上りのハイキングコースに合流する。七色平で体調を見て、くたびれていたら、そのまま座禅山を省略して帰ってこようという算段だった。

 座禅山への分岐のさきは少し下りとなり、彌陀が池が見えるが、水量がない。その向こうに雲がかかり白根山の姿は見えない。そこまでのいかにも山歩きという風情の急な上りに比べて、平坦で静か。

 北へ道を分けて進み、座禅山の脇を巻いて行く。広葉樹と針葉樹の混交した深い山だが、「火口→」と表示がある。ここも火山の一角だったわけだ。その途中でお昼を取る。標高2300m。昨日は、この程度でくたびれきっていたが、今日は大丈夫だ。12時半ころに出発する。木を設えた階段状の下山路が、とぎれとぎれに長く続く。上りよりはなだらかなルートを切ってある。yamapのコースタイムでほぼ歩いている。40分ほどで七色平からくるルートに合流する。先を一組のお年寄りペアが歩いている。こちらはマスクをかけ、はいごめんなさいと挨拶をして先行する。カミサンの白い髪を見て、ちょっと驚いた顔をしているご亭主の顔が面白いと、後でカミサンがいう。

 標高は2000m、ここから1900mくらいまで平坦な踏み跡をたどり、「ロープウェイ→」の表示で、南へ道を分け、上りにかかる。標高差約100mを上ると考えていたが、気圧が下がってきているから、高度計の表示が高めに出るのかもしれない。雷がなり始める。雨が落ちてきた。折りたたみ傘をさして歩く。10分ほどで二荒山神社に出て、ロープウェイへ向かう。あまりの土砂降りに神社の社の下に6人ほどの若者が屯して雨宿りをしている。傘を貸してやるわけにも行かず、見ないふりをして通り過ぎる。ロープウェイつ着は14時。行動時間は4時間。私の身はもった。yamapをみると、歩行時間は3時間、10.7km。

 雨はロープウェイを降りてからも降り続き、金精トンネルを超えて湯元に帰り着くまで降った。天気予報どおりであった。