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登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

福島原子力発電所事故-18 原子力村の巻

2011-06-10 | 日記
最近やっと原発に慎重な発言や反対している、学者からの情報が表にでるようになって来たと思います。
私が購読している中日新聞の5月31日と6月9日に興味の有る記事が掲載されましたので要点を記載します。
1)5月31日の記事要点
反原発を貫く京都大学原子炉実験所の今中京大助教(60歳)は東電や国が情報隠しを行い結果として、汚染地域の住民の避難が遅れたと指摘した。
今中さんは事故発生直後、まず現地でのデータ収集が必要と調査をするように所長に申し出たが、その時は止められたそうです。
その今中さんや広島大学の研究者で結成された調査チームは3月28日ー29日飯舘村で調査したが、政府が避難の目安としていた、年間30mSVを3ヶ所で越えていた。しかし政府が避難勧告を出したのは4月22日であった。
2)6月9日の記事要点 安斎育郎立命館大学名誉教授取材記事(東京大学原子力工学科出身)
原子力発電関係の従事者には東京大学の原子力工学科出身者が多く、日本原子力研究所、東芝、日立、東電など、原子力を推進する機関に就職するものが多く、ネガティブな意見を言うと村外れにされる強い風潮が有った。安斎さんもその一人だったそうです。
今回の事故に対し、お互いを庇い合い、国民の知る権利を、無視した風潮もこの村社会構造から来ていると思います。
3)ここは私の意見
以前A社のOBと原発の基本構造に問題があるのでは無いかと、議論したことがありますが、基本的には経済性を優先し、非常時、メルトダウンや最近いわれている、メルトスルーをいかに防ぐかという基本構造に問題が有ると言わざるを得ません。
原発に対する要求品質では、我々のような、原発素人の方が正しい判断を出来るものなのです。
今回のような事故が発生すると、結局、手抜き構造にしたことが、大きな経済的損失を生じたことになりました。
ここで私が言いたいのは、電源が失われる可能性が有る以上、電源無しに、安全に停止できる構造と緊急時それを確実に作動させる訓練が必要ということです。
現在稼動中の原発が有ります、今必要なことは、電源喪失時安全に停止できるシステム(構造と作業手順)なのか?またそれを確実に作動できるか、確認することです。
これは、本来事故直後に行う必要が有ったと思いますが、行った所も有ると思いますので、実施状況を公開して欲しいと思います。