英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『20連覇ならず、王座失冠』のコメントの返答③

2011-10-01 14:43:18 | 将棋
 9月28日記事『20連覇ならず、王座失冠』に、コメントをいただきましたが、その返答が長くなりそうなので、新たに記事を立てることにしました。その3です。

 ★Akiさん、コメント、ありがとうございます
【以下、Akiさんのコメント】
英さん、こんにちは。

いつも、分析を楽しみに読ませてもらっています。渡辺ファンの私には今回の王座奪取はたまらないものでしたが、そもそも、わたしは羽生さん一人だけが強い将棋界に危機感を覚えて、竜王ファンになったようなものです。

羽生さん、竜王どちらも好きなので、これからも二人の対局数がどんどん増えてほしいです。
たしかに、谷川さんの華麗さはない将棋かもしれませんが、わたしは竜王の渋い将棋がすきですね。

羽生さんを必要以上に恐れることはないと、竜王が他の棋士にカツを入れてくれているのではないかと思います。
他の棋士もがんばってタイトル奪取してほしいです。

【コメント、終わり】

>羽生さん、竜王どちらも好きなので、これからも二人の対局数がどんどん増えてほしいです

 そうですよね。まだまだ、物足りません。100局は指して、心ゆくまで戦ってほしいです。何局かは「死闘」と呼べるものがありましたが、もっともっと観たいです。

>谷川さんの華麗さはない将棋かもしれませんが、わたしは竜王の渋い将棋がすきですね

 渡辺竜王の将棋は、芯が強くてぶれませんよね。他の記事やレスでも書きましたが、正確な読みに裏づけされた、見切りが凄いです。

>他の棋士もがんばってタイトル奪取してほしいです

 あ、ちょっと、それは……。


 ★ssayさん、いつもありがとうございます。
【以下、ssayさんのコメント】
英さん、TBありがとうございました。

ちょっと、「こちら側」から見た意見を述べさせてください。
もしかすると、全国1000万人(←増えてる)の羽生ファンを敵に回すかもしれませんが。

まず、対戦成績はあきら竜王の18勝14敗ですよね。
このうち、あの大和証券杯は除外したいので、
実質17勝14敗で、たった3つだけの勝ち越し。
正直、この対戦成績で羽生の天敵だ、苦手意識だといわれるのが、
非常に心外なのです。

もちろん、羽生先生は偉大であること、十分心得ております。
そして、多くの一流棋士達が、対戦成績でボコボコにやられることも、痛いほど経験してきました。
ぼくは藤井九段も大好きなのですが、
羽生-藤井戦なんて、見たくもないほどになってしまいました。
(かつて藤井九段も対羽生戦4勝2敗のダブルスコアを誇ったのですが・・・。)

だから、3年前の深浦さんのように、ちょっと羽生先生との対戦成績が拮抗すると、
もう凄いことのように扱われてしまう。
いや、実際、凄いことなのですが(笑)。

でも、それじゃあ、一流棋士の先生方に対して、
あまりにも失礼ではないでしょうか?

ぼくの見方は、羽生-渡辺の対戦成績は「互角」です。
どちらも、得意とも苦手とも感じていないと思います。
ただ、お互い負かすのは大変な人だなあと。

羽生-渡辺のタイトル戦の戦績が1-3という事ですが、
これはもう、対戦回数が少なすぎるとぼくは言いたい。
この十年でも、これだけ羽生先生がタイトルを保持し続けているのに、この少なさ。
初めて羽生先生に挑戦してから、足掛け何年よ?

あきら竜王が王座を奪取してから、
日に日に喜びがこみ上げてきますし(笑)、
英さんの「渡辺竜王・王座」という表記も、見ていてうれしいのですが、
これをもって、世代交代だの渡辺時代の到来だのというのは、
ちゃんちゃらおかしいですし、ご本人もそんなお気持ちは更々無いでしょう。

まだまだ、あきら竜王・王座の評価はこれからです。

ぼくとしては、今後ともこのように痺れるような大激闘を、数多く目撃したいという願望です。
棋士の先生方には過酷な要望なのですが・・・。

最後に、羽生ファンの方々には何の慰めにもなりませんが、
初タイトルが19歳で、十九世名人で、19連覇と、
「19」という数字にご縁があったということで。

(長々と、失礼いたしました。)

【コメント、終わり】

 ssayさんの記事も読ませていただきました。羽生二冠が負けたのは悔しいですが、ssayさんの記事を読んでいると、「しかたねえや」と思ってしまいました。嬉しそう!

>実質17勝14敗で、たった3つだけの勝ち越し。
>正直、この対戦成績で羽生の天敵だ、苦手意識だといわれるのが、
>非常に心外なのです

もっと、コテンパンにやっつけないと気が済まないということなのでしょうか(笑)。

>羽生-藤井戦なんて、見たくもないほどになってしまいました。
>(かつて藤井九段も対羽生戦4勝2敗のダブルスコアを誇ったのですが・・)

 そうですね。藤井九段は羽生二冠の顔を見るのも嫌なんじゃないかと思ってしまうほど、やられていますね(直近では羽生二冠の19勝1敗)。過去に羽生7冠の一角を崩した三浦九段も直近では羽生二冠の19勝1敗。王位戦で2期連続破った深浦九段も最近は、羽生二冠の9勝1敗と、仕返し?されています。(参照記事『将棋雑感 羽生名人・棋聖・王座 VS 深浦王位』2010年7月1日)
 ここまではいかなくても、渡辺竜王・王座に対しても、仕返し(笑)していただきたいです。

>まだまだ、あきら竜王・王座の評価はこれからです。
>ぼくとしては、今後ともこのように痺れるような大激闘を、数多く目撃したいという願望です。

 他の記事や、コメントでも書きましたが、私もまったく同感です。
 そういう意味では、棋士会の前会長は谷川九段、現会長が佐藤九段というのは、もったいない人選です。

 とりあえず、竜王戦は渡辺竜王の強さを感じたいです。


 ★ここ数年(来年にも)で「羽生無冠時代」がくるというコメント(五目醤油あんかけラーメンさんと通りすがりさん)についての補足

 確かに有望な若手が多数台頭してきました。PCソフト、データベース、ネットの充実など将棋が強くなる環境が整ってきています。
 しかし、渡辺竜王・王座、羽生王位・棋聖のレベルに到達するほど強くなれるかは疑問です。
 あと、タイトル戦に登場するまでには、羽生世代(森内名人、佐藤九段、丸山九段、郷田九段、深浦九段)、やや下の世代(久保棋王・王将、三浦九段、木村八段)の上位シード陣を突破する必要があります。
 順位戦の入れ替えは緩やかなので、数年はこの状態が続くと考えられます。なかなか、大変なはずですが、広瀬前王位、豊島六段が突破してしまったので、反論の根拠は弱いですね。
 私が一番心配なのは、年齢による衰えですが、51歳の高橋九段がA級で頑張っていますし、45歳(出来れば48歳)くらいまでは大丈夫だと考えたいです。
 それに、将棋は読みの力以外のもの(大局観、精神力)の要素も大きいので、何とかカバーしてほしいです
コメント
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