英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『咬みつく龍』 中田章道七段作 解答

2011-10-10 15:10:03 | 詰将棋
10月8日記事「『咬みつく龍』 中田章道七段作」の解答です。



 問題図で持ち駒が金か銀であれば、▲2七金(銀)の一手詰で簡単なのですが、あいにく角2枚です。

ポイント
①▲2七角△2六玉に▲3五角と打てれば詰み(現実は4四の銀で取られてしまう)
②角を6三(7二や8一でも可)から打って、2七に成り返ればOK
③ポイント②より、龍が邪魔なのでは?

 ポイント③より、取りあえず龍を捨ててみましょう(▲4五龍・途中図1)


 これに対し、△4五同銀と取るのは、ポイント①の▲2七角△2六玉に▲3五角(変化図)で、ジグソーパズルのピースがピタッと嵌まるように気持ちよく詰みます。


 そこで、途中図1では仕方なく△2六玉と逃げますが、何となく龍に咬みつかれて逃げる玉のような感じがしませんか?
 △2六玉とよろけさせ、▲3五角と細工をします。これには△3五同銀の一手で、ここで、もう一度ガブリと▲3六龍(途中図2)。

 これに対し、△3六同銀なら▲3五角でまたしても気持ち良い一手詰。また、△1七玉なら▲2七龍で詰みます。
 そこで、仕方なく△3六同玉と取りますが、ポイント②の遠くからの角打ちが実現します(▲6三角・途中図3)

 △2六玉の一手に▲2七角成(詰め上がり図)で詰みます。




 ▲4五龍△2六玉▲3五角△同銀▲3六龍△同玉▲6三角△2六玉▲2七角成まで、9手詰。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする