英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『科捜研の女』 第1話

2011-10-23 00:57:28 | ドラマ・映画
 今回は、「検事の歪んだ正義VSマリコの正義」でした。
 そもそも、この梅原検事(菊川怜)、被害者の元刑事・宮内(神野崇)が信頼を寄せていましたが、かなり歪んだ正義を持っていましたね。
 学生時代、議論を戦わせた割に、ガチガチな警察・検察の権威保守主義で、そのためには証拠の隠ぺいをもいとわない姿勢でした。
 3年前、尊敬する宮内が警察を辞めた時も、ただ呆れるだけだったし、その宮内が殺されてもその死を悼んだり、真相を究明しようとする訳でなく、宮内の妹の訴えも却下。
 宮内の警察を辞めたいきさつを知っていた上、資料を倒れるまで調べたと言い張る割には、奈良県警の捜査の不備や不正を疑わないというのでは、彼女の才覚や性格に大きな疑問を感じました。

 2時間SPのせいか、今回の捜査、後手ばかり踏んでいたような感じがしました(宮内の妹の奮闘?のおかげで、事件進行も複雑化したせいもありますが)。
 だいたい、事件に関与、特に宮内の妹と何らかの関係がある可能性大なのだから、土門さん(内藤剛志)、彼女をマークしておけよと言いたくなってしまいました。まあ、奈良県警の捜査資料を調べ、容疑者林の供述が変わっているのに気が付き、銃弾を調べようとしたのはお手柄ですが。
 科捜研は凄いですね。メンバー皆、積極的に可能性を考え、手際良く、検証や予測して調査して死体を発見したり、どんどん足取りを追跡したり。ただ、どうしても犯人の犯行や足取りの後を追うだけになっていて、事件の真相になかなかたどりつけないので、ややフラストレーションがたまってしまいました。
 今回の話、過去の事件(女子高生誘拐殺害・警察官殺害)と、犯人追跡に終始し、容疑者などの行動に対し、「何故」とか「何が目的」という推理や考察がほとんどなかったのが、不満でした。

【その他の科捜研の手法について】
・画像の鮮明化に、限界を定めたことに感心しました
 このドラマに限らず、今まで、スイッチ一つでどんどん鮮明になっていく画像を見て、「そんなわけないじゃん」と見ていました。その分、科捜研のメンバーの作業が大変さを増していましたが。
・あれだけ人通りの多いところでの足跡の特定は出来ないと思う
コメント
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