英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ハンチョウ~神南署安積班~』 第6話

2009-05-19 20:32:35 | ドラマ・映画
 今回は、死んだはずの男の指紋が検出される不可解な出来事、別人に成り代わって幸せをつかもうとした男を信用して、出頭するのを待つ安積(佐々木蔵之介)の人間性を描きたかったのでしょう。

 出だしは不動産会社の女性社長殺人の容疑者のアリバイに対する疑惑から始まりましたが、上記の2点を描くための踏み台でした。
 それはそれでいいと思いますが、あまりにも逆算的な話の作り方で、ご都合主義、強引さを感じます。

 事件を50分弱で解決しなければならないので、どうしても強引なところが生じてしまうのは仕方がないでしょう。
 しかし、今回のように、あまりにも強引さ(偶然、こじつけ)が多いと興冷めしてしまいます。

★奇跡的な偶然の積み重ね

①借金を背負って自殺を考えていた男(鶴見辰吾)が、居酒屋で飲んでいると、隣に居た男が背格好が似ていて、良く似たコートを着ていた。
②遺書が入っていたコートをを間違えて来て出て行ってしまい、自殺か事故かわからないが、その男が踏み切りで電車にはねられ死んでしまう
③顔も歯型も判別できないほどの遺体の損傷が激しく、二人の男は天涯孤独な身の上だった
④真相にたどり着く証言ができたはずの居酒屋の店主が、聞かれたことしか話さないという無愛想な男だった

 上記のような偶然が重なって、男(鶴見)は野上拓也から山根健二に身分を変えることができた。
 そのうえ、
⑤車にはねられそうになった男の子を安積が助けたが、その時の運転手が山根だった
⑥死んだはずの野上の指紋が別の事件現場から検出されたが、これが、安積班の担当する事件だった
  という偶然が重なった。

 そのうえ、
⑦女性社長殺害の犯人は、計算高い悪(わる)である。女性社長に振られた腹いせに男の悪口を言いふらされて、殺人に至ったというのは考えにくい。脅迫されたというのなら理解できるが、言いふらされてからでは手遅れである。動機があるということで、容疑を掛けられる事ぐらいわかりそうだ。
 アリバイが用意できるとしても、割に合わない。


 とにかく、安積が男(鶴見)を信じて、出頭するという話を描きたかったのだろうが、それなら、男を信用する根拠が恋人とその娘との繋がりだけと言うのは、あまりにも薄すぎる。
 もうちょっと、男の人間性を掘り下げて描くべきだろう。
新聞記者(安めぐみ)や本庁の芝山(ドランクドラゴン・鈴木)の出番を削ってでも。


 ここ2回は大いに不満。
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世界卓球③

2009-05-19 17:25:46 | スポーツ
 別に卓球に始まったことではないのですが、『世界○○』というスポーツ中継は偽りで、『頑張れ日本!大会』になってしまっていることが多いです。まだ、ジャニーズ新人キャラバンを伴わないだけマシなのかもしれません。

 日本選手には頑張って欲しいし、そのプレーも見たいです。でも、世界レベルのプレーも見たいです。決勝戦だけ見ても、なかなかそのすごさは分かりにくいです。
 それまでのプレーを見ていてこそ、そのすごさが分かると思います。日本選手が簡単に負けた相手を、叩きのめした選手が更に決勝戦では、為すすべなくやられてしまったなんてことがあるのです。世界レベルを感じて、初めて日本選手のプレーが実感できるのです。
 優勝選手が1、2回戦ではどんなプレーをしたのか、日本選手を破った相手がそのあとどうなったのか、見たいです。

 今大会ではあまり感じませんでしたが、トップクラスの選手が日本選手と試合するとき100%戦との力を出していないように感じました。北京五輪の時の、福原×張怡寧戦は、その後の戦いのため、サーブとか決め球を隠していたように思いました。
 バレーボールは、その傾向がもっと顕著です。準決勝、決勝の時の顔つきやプレーの集中度がまるで違うように感じます。

 視聴率や放送時間などの制約もあって難しい面もありますが、もう少し、世界最高のプレーを見たかったです。
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