英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

NHK杯戦 増田五段×広瀬五段

2009-05-20 23:01:23 | 将棋
 機敏な動きで広瀬五段が主導権を握ったが、玉の入城から△9三桂が欲張りすぎで、先手から割り打ちから▲5一角と打たれ、一気に形勢を損じてしまった。

 第1図は△3五歩と嫌味を突いたところ。この少し前、後手の△3九銀の絡みつきに、先手が▲5八金と打ってしっかりと受け止める構えを見せている。

 放送中は、ここで▲6五香で飛車を捕獲して、簡単に先手の勝ちだと思って見ていた。

 で、この記事でそう指摘しようと思ったら、▲6五香には△同飛▲同歩△6六香が嫌味。
 では、▲6五香ではなく、▲6四香ではどうか。▲6四香には△9三飛▲8二馬△3六歩で大変かもしれない。飛車を取っても、手数は掛かるし、馬と香が働かない。先述の▲6五香にも△6四歩▲同香△9三飛や△9三香があるかもしれない。

 さて、実戦は広瀬五段の必死の絡みつきが功を奏し、将棋は逆転模様。しかし、先手玉への迫り方を誤り、増田五段の勝ち。
 昨年のNHK杯戦で強さを感じ(特に振り飛車穴熊で)、今年も期待していたが、残念。しかし、強さは充分に感じることができた。
 先手の増田五段は、アマチュア的な指し回し。時間ギリギリ迷いを感じさせる着手。形勢が良くなるとビシビシ叩きつける。2手目に角交換して、広瀬五段の振り飛車穴熊を回避した割には、作戦負け。
 指し方や作戦は別に文句を言うべき事ではないが、あまり強さを感じなかった。
通算成績は215勝166敗、0.564。割と好成績だ(上から目線で、ごめんなさい)。私の思い違いでした。
コメント (2)
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