3月27日、国際協力機構(JICA)は、カンボジアの預金取扱マイクロファイナンス機関ハッタ・カセコー(Hattha Kaksekar Limited:HKL)との間で、海外投融資による地方部の中小零細事業者向け貸付資金として、5000万ドル(約54億円)の融資契約に調印したと発表しました。HKLは三菱UFJ銀行の連結子会社であるタイのアユタヤ銀行の100%子会社です。融資は、「アジア諸国向け金融包摂促進ファシリティ」(Facility for Accelerating Financial Inclusion in Asia:FAIA)のもとで実施されるものです。
カンボジアでは貧困ライン以下人口の9割が地方部に所在しており、一層の貧困削減のためには、国民の多くの雇用を占める中小零細事業の成長とそれを通じた雇用創出が重要です。一方、中小零細事業の多くはいまだ金融アクセスが限定的で、資金ギャップは大きく(推計によると同国GDPの約21%)、中小零細事業の成長の足かせになっています。また、中小零細事業者の多くが女性であり(零細事業者の62%、小中規模事業者の26%が女性)、女性のエンパワーメントの観点からも中小零細事業の成長は重要です。
JICAでは、「本融資は、HKLによる地方部の中小零細事業者向け貸付拡大を支援し、カンボジアの貧困削減・地域格差是正並びに持続的な経済成長に貢献するものです。」としています。
カンボジアにおける中小零細企業の最大の課題は、金融へのアクセスであり、JICAの融資はまさにこの課題解決に大きな役割を果たすものと期待されます。また、新型肺炎問題で中小零細企業の資金繰りが困難に直面することが予想され、また、金融機関も不良債権比率の上昇に悩むことも予想される中でのJICAの融資は更に重要なものと見られます。
(写真は、JICAの発表より)
JICAの発表
https://www.jica.go.jp/press/2019/20200327_11.html
アジア諸国向け金融包摂促進ファシリティ
https://www.jica.go.jp/press/2019/20200327_10.html
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カンボジアでは貧困ライン以下人口の9割が地方部に所在しており、一層の貧困削減のためには、国民の多くの雇用を占める中小零細事業の成長とそれを通じた雇用創出が重要です。一方、中小零細事業の多くはいまだ金融アクセスが限定的で、資金ギャップは大きく(推計によると同国GDPの約21%)、中小零細事業の成長の足かせになっています。また、中小零細事業者の多くが女性であり(零細事業者の62%、小中規模事業者の26%が女性)、女性のエンパワーメントの観点からも中小零細事業の成長は重要です。
JICAでは、「本融資は、HKLによる地方部の中小零細事業者向け貸付拡大を支援し、カンボジアの貧困削減・地域格差是正並びに持続的な経済成長に貢献するものです。」としています。
カンボジアにおける中小零細企業の最大の課題は、金融へのアクセスであり、JICAの融資はまさにこの課題解決に大きな役割を果たすものと期待されます。また、新型肺炎問題で中小零細企業の資金繰りが困難に直面することが予想され、また、金融機関も不良債権比率の上昇に悩むことも予想される中でのJICAの融資は更に重要なものと見られます。
(写真は、JICAの発表より)
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