カンボジア経済

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交通違反罰金 大幅引き上げ 5月1日から

2020年04月29日 | 経済
 カンボジア政府が3月17日に発布した交通違反に関する政令が5月1日から施行されます。交通違反の罰金が大幅に引き上げられる予定です。
 在カンボジア日本大使館によりますと、バイクの場合、ヘルメット未着用はこれまでの1万5000 リエル($3.75)から6万リエル($15)に、運転中の携帯電話使用(ハンズフリー機器等の使用は可)はゼロから8万リエル($20)に、飲酒運転は3万リエル($7.5)から25万リエル($62.5)に引き上げられます。
 また、乗用車の場合、1~19 km/h以上のスピード違反は、1万5000リエル($3.75)から6万リエル($15)、20~29km/h以上のスピード違反は1万5000~2万リエル($3.75~$5)から8万リエル($20)、30~39km/h以上のスピード違反は2万~2万5000リエル($5~$6.25)から10万リエル($25)、40km/h以上のスピード違反は6万リエル($15)から30万リエル($75)に引き上げられます。なお、カンボジアの法定速度は、市内は40km/h、市外は90km/hです。また、シートベルト未着用は2万5000リエル($6.25)から7万5000リエル($18.75)、信号無視は5万リエル($12.5)から15万リエル($37.5)、飲酒運転は6万リエル($15)から40万リエル($100)に引上げられます。
 日本大使館では、「カンボジアでは交通事故による死亡やケガが多発しています。皆様におかれては,より一層の交通ルール遵守をよろしくお願いいたします。」と注意喚起しています。
 カンボジアでは、交通事故は大きな社会的課題となっています。カンボジアでは、交通事故死亡者数は、2019年は1981名となっており、自動車の台数等を考慮すると日本の100倍危険とも言われます。信号や立体交差等のハードの整備に加え、今回のような罰則の強化や運転者に対する教育の拡充等のソフト面での対策の強化も必要性が高いものと見られます。交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かしていくことも大いに期待されます。
(写真は、国道3号線と4号線が分岐するチャムチャオロータリーの立体交差建設現場)

在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000254.html



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