
4月17日~18日、中国の習近平主席がカンボジアを訪問しました。ベトナム、マレーシア、カンボジアの3カ国歴訪の最後の訪問国となります。習主席は、プノンペンで、シハモニ国王、フン・セン上院議長(前首相)、フン・マネット首相、モニク王太后と会談しました。
習主席は、フン・マネット氏との会談では、さまざまな分野における協力の強化や、2025年を「中国・カンボジア観光年」にすることで一致したとのことです。会談後は、工業・サプライチェーン、人工知能(AI)、開発援助、通関・検疫、公衆衛生、メディアなどの30余りの分野に関する覚書の調印に立ち会いました。
フン・セン上院議長との会談では、米国トランプ政権を念頭に、グローバル化の流れは止められないと指摘し、単独行動主義、覇権主義は人の心をつかむことはできず、貿易戦争は多国間貿易体制を疲弊させ、世界経済の秩序に影響を及ぼすとして、各国は協調する必要があると主張しました。フン・セン氏は、中国政府の方針を支持する考えを示した模様です。
また、両国は、新時代の全天候型の運命共同体を創設し、中国が提唱する国際的な開発協力の枠組みである「グローバル開発イニシアチブ」「グローバル安全保障イニシアチブ」「グローバル文明イニシアチブ」を推進する旨の共同声明を公表しました。
米国トランプ政権が自爆やオウンゴールを繰り返している中で、じり貧だった中国外交が一息ついている状況です。習近平主席としては、この機会を逃さず、ASEAN等の新興国を中国寄りに引き戻そうとしているものと見られます。
今回の訪問で驚かされたのは、カンボジア政府が多くの人々を動員して、習主席が車で通る沿道に並ばせて、中国国旗や習主席の写真を掲げ、手を振らせたことでした。カンボジアは、米中両大国の板挟みで、綱渡り外交を強いられていますが、こうしたしたたかな外交で切り抜けていこうとしているものと見られます。
(写真は、AKPより)
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習主席は、フン・マネット氏との会談では、さまざまな分野における協力の強化や、2025年を「中国・カンボジア観光年」にすることで一致したとのことです。会談後は、工業・サプライチェーン、人工知能(AI)、開発援助、通関・検疫、公衆衛生、メディアなどの30余りの分野に関する覚書の調印に立ち会いました。
フン・セン上院議長との会談では、米国トランプ政権を念頭に、グローバル化の流れは止められないと指摘し、単独行動主義、覇権主義は人の心をつかむことはできず、貿易戦争は多国間貿易体制を疲弊させ、世界経済の秩序に影響を及ぼすとして、各国は協調する必要があると主張しました。フン・セン氏は、中国政府の方針を支持する考えを示した模様です。
また、両国は、新時代の全天候型の運命共同体を創設し、中国が提唱する国際的な開発協力の枠組みである「グローバル開発イニシアチブ」「グローバル安全保障イニシアチブ」「グローバル文明イニシアチブ」を推進する旨の共同声明を公表しました。
米国トランプ政権が自爆やオウンゴールを繰り返している中で、じり貧だった中国外交が一息ついている状況です。習近平主席としては、この機会を逃さず、ASEAN等の新興国を中国寄りに引き戻そうとしているものと見られます。
今回の訪問で驚かされたのは、カンボジア政府が多くの人々を動員して、習主席が車で通る沿道に並ばせて、中国国旗や習主席の写真を掲げ、手を振らせたことでした。カンボジアは、米中両大国の板挟みで、綱渡り外交を強いられていますが、こうしたしたたかな外交で切り抜けていこうとしているものと見られます。
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