カンボジア経済

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シアヌークビル港湾公社の株式 阪神国際港湾がJICAから買い取り

2019年01月10日 | 経済
 12月26日、国際協力機構(JICA)は、阪神国際港湾株式会社に対し、シハヌークビル港湾公社の保有株式を一部譲渡したと発表しました。カンボジアで唯一の大水深港であるシハヌークビル港は、日本が長年支援してきた港です。JICAは、同国の内戦終結後初となる有償資金協力案件として、1999年に「シハヌークビル港緊急リハビリ事業」に円借款を供与したことを皮切りに、円借款を中心として、同港のインフラ整備及び運営能力強化を継続的に支援してきました。2017年6月、シハヌークビル港湾公社がカンボジア証券取引所に上場した際には、JICAは新規公開株式のうち戦略投資家への割当分を取得し、JICA推薦の非執行取締役を派遣する等、経営面の関与も通じて同港への支援を一層強化しています。今回、JICAは保有株13.5%のうち2.5%を相対取引で売却しました。売却額は約5億円とのことです。
 国土交通省も新聞発表を行い、本件が、2018年8月31日に施行された「海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律」に基づき、法律の対象法人が出資した第1号案件となるとしています。
 この動きを受けて、シアヌークビル港湾公社の株価は急騰しており、2017年のIPO時の公募価格5040リエルに対し、1月4日現在で、1万1500リエルと2倍以上となっています。

JICAの新聞発表
https://www.jica.go.jp/press/2018/20181226_01.html

国土交通省の新聞発表
http://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000237.html

阪神国際港湾株式会社の新聞発表
http://hanshinport.co.jp/wp/wp-content/uploads/press20181226PAS.pdf

ブログ「カンボジア経済」2017年6月13日「日本 シアヌークビル港への中国の野心を挫く」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/6e36d18f1f7a7c8fe0ef0f3fe9002db9



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