8月8日、フン・セン首相は、更なる経済成長と雇用創出に向けて、中小企業専門金融機関の設立に意欲を示しました。まだ検討段階であるとしつつ、この金融機関では、中小企業に生産性改善や雇用創出のための資金を貸し付けるとしています。当初の資本金は、1億ドル(約110億円)程度を検討している模様です。
カンボジアの産業開発政策では、外資の誘致と国内地場中小企業の育成を車の両輪として推し進めていくとしています。地場中小企業育成の最大の課題は、金融へのアクセス改善です。しかし、多くの中小企業は、金融機関との取引実績がなく、また銀行側も土地担保以外での貸付の経験がほとんど無いのが実情です。このため、中小企業金融を行う政府系金融機関を設立することの効果は大きいものと見られます。また、産業開発政策では、農産物加工産業の育成も目標の一つとしています。フン・セン首相も中小企業銀行の貸付先のターゲットとして農産物加工産業をあげ、パームシュガーから作る酒類、コショウやドリアン、ランブータンなどの加工品等を例示して、輸入代替と輸出促進の可能性を強調しました。
日本は、戦後、中小企業金融を成功させた実績があり、また、この経験を基に、韓国、タイ、インド、ベトナム等の様々な国に中小企業金融のノウハウを移転するとともに、円借款で中小企業金融を支援してきました。カンボジアでも、ぜひ日本の経験とノウハウを活用し、かつ円借款等による支援もあわせて検討されることが望ましいと見られます。
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カンボジアの産業開発政策では、外資の誘致と国内地場中小企業の育成を車の両輪として推し進めていくとしています。地場中小企業育成の最大の課題は、金融へのアクセス改善です。しかし、多くの中小企業は、金融機関との取引実績がなく、また銀行側も土地担保以外での貸付の経験がほとんど無いのが実情です。このため、中小企業金融を行う政府系金融機関を設立することの効果は大きいものと見られます。また、産業開発政策では、農産物加工産業の育成も目標の一つとしています。フン・セン首相も中小企業銀行の貸付先のターゲットとして農産物加工産業をあげ、パームシュガーから作る酒類、コショウやドリアン、ランブータンなどの加工品等を例示して、輸入代替と輸出促進の可能性を強調しました。
日本は、戦後、中小企業金融を成功させた実績があり、また、この経験を基に、韓国、タイ、インド、ベトナム等の様々な国に中小企業金融のノウハウを移転するとともに、円借款で中小企業金融を支援してきました。カンボジアでも、ぜひ日本の経験とノウハウを活用し、かつ円借款等による支援もあわせて検討されることが望ましいと見られます。
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