カンボジア経済

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2018年上半期 輸出好調 

2018年08月07日 | 経済
 カンボジア商業省によりますと、2018年上半期(1月~6月)の縫製品輸出は、対前年同期比9.3%増の37億ドル(約4100億円)に達しました。輸出先別ではEU向けが10.7%増の16億ドル(約1780憶円)、米国向けが10.7%増の8億5800万ドル(約950憶円)、カナダ向けが9.0%増の3億2400万ドル(約360憶円)、日本等その他の国々への輸出は10.1%増加し8億5000万ドル(約940億円)となっています。
 2018年上半期は、カンボジアから日本への輸出も好調でした。日本の財務省貿易統計によりますと、前年同期(668億円)から14.9%増の768億円に達しました。主要な輸出品は、衣類(502億円)、履物(110億円)、バッグ類(54億円)、電気機器(29億円)等です。日本への輸出は、特別特恵関税制度で関税免除となっているものが多く、従来からの縫製品に加えて、日系企業のカンボジア工場で生産したものも増えているものと見られます。カンボジアの日本からの輸入は、前年同期(197億円)から5.6%増の208億円でした。主要輸入品は、一般機械(47億円)、輸送用機器(35億円)、電気機器(27億円)、織物用糸及び繊維製品(24億円)、肉類(24億円)でした。
 日系企業がカンボジアに投資して建設した工場で生産されたものは、南部経済回廊を経由して、タイやベトナム等の近隣国に輸出されるケースも多く、日本への輸出増に必ずしも結びついていない状況です。しかし、アジアの国際的サプライチェーンを活用した生産システムに統合されることが、カンボジアの発展にとっては早道であり、引き続き日系企業の投資誘致を進める必要が高いと見られます。


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