カンボジア経済

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イギリスのEU離脱 カンボジアには影響軽微

2016年07月05日 | 経済
 イギリスの国民投票でEU離脱が決まり、国際市場では動揺が広がりました。しかし、カンボジア経済への影響は当面軽微と見られます。
 イギリスのEU離脱については、イギリスがEUに離脱を求めてから2年以内に交渉を完了して離脱することとなります。しかし、現状では、EUへの通告自体が来年になるものと見られます。また、イギリスとEUとの経済関係について、関税等がどのように変更されるかは、全く見通せない状況です。他方、EUやイギリスとカンボジアとの間の貿易協定(現在、「武器以外全て(EBA)」スキームによりほとんどの品目が関税ゼロ)については、大きな変動が起きる可能性は低いと見られます。
 今後の影響としては、イギリスのEU離脱という思いもしなかったイベントによって先行きへの不確実性が高まることにより、イギリスとEUの経済に悪影響が出ることが懸念されます。現在、EUはカンボジアにとって最大の輸出先であり、その経済のスローダウンは、間接的にカンボジアからの輸出に影響を与える可能性は残っています。ただ、その影響が出てくるのは、かなり先のこととなりそうです。
 当面は、イギリス国内の政治状況に注目が集まることとなりそうです。カンボジアとしては、いかんともしがたいことですが、EUの経済情勢については引き続き注視していくことが重要になるものと見られます。
(写真はEU向け輸出を支えるシアヌークビル港)


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